FIRE 最強の早期リタイア術――最速でお金から自由になれる究極メソッド作者:クリスティー・シェン,ブライス・リャンダイヤモンド社Amazon 最近聞くようになったFIREの指南書。 ベースにあるのは資産の4パーセントの資金で1年間の生活費を賄えれば、貯蓄が30年…
実力も運のうち 能力主義は正義か?作者:マイケル サンデル早川書房Amazon 『ハーバード白熱教室』『これからの「正義」の話をしよう』のマイケル・サンデルが能力主義と格差について語る。 貴族を打ち倒して成立した民主主義。 階級社会がなくなったことで…
人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する (NewsPicksパブリッシング)作者:マット・リドレーニューズピックスAmazon 『繁栄』のマット・リドレーがイノベーションについて語る。 イノベーションを生むにはどうしたらいいか? 長年繰り返さ…
全世界50億人が集う仮想世界<U>で繰り広げられるドタバタ劇。 ティザーを観たときから私の頭の中では<U>は『サマーウォーズ』の仮想世界<OZ>の亜種という固定観念が離れず(実際、身体の情報を反映するという機能が追加されただけ?)、本編を観る前…
『キング・オブ・モンスターズ』の続編。 モンスターバースシリーズの4作目にして二大ヒーローがぶつかる。 ヒーロー同士の戦いで製作者の頭を悩ますのはいったいどちらを勝たせようかということだろう。コングがゴジラの熱線で丸焼けになっても、ゴジラがコ…
HELLO WORLD北村匠海Amazon 脚本・野崎まどの2019年公開の映画。 2027年の京都に住む主人公が、10年後の2037年から来たという自分自身に出会い、3ヶ月後に訪れる交際相手の死を宣告され、それを回避するために奮闘するという、よくあるタイムトラベルものの…
三体Ⅲ 死神永生 上作者:劉 慈欣早川書房Amazon 『三体』三部作の最終巻。 太陽系と三体世界のつばぜり合いを描いた二作目の『黒暗森林』よりもさらにスケールアップして、物語は全宇宙へと広がる。 規模は広がったけれど、それが『黒暗森林』よりもおもしろ…
たった一滴の血液で、すべての病気がわかる。 そう言ったのはベンチャー企業のセラノス。革新的な技術を生み出した創業者のエリザベス・ホームズは第二のスティーブ・ジョブズともてはやされた。 期待が金を呼び、時価総額は9000億円にまで膨らんだ。 けれど…
遺伝子‐親密なる人類史‐ 上 (ハヤカワ文庫NF)作者:シッダールタ ムカジー発売日: 2021/03/03メディア: Kindle版 デビュー作『がん‐4000年の歴史‐』でピューリッツァー賞を受賞したシッダールタ・ムカジーが遺伝子について語る。 がん‐4000年の歴史‐ 上 (ハヤ…
テレビシリーズから四半世紀。 『Q』で観客に「新劇場版でも終わらないのではないか」という絶望を与えて放置すること9年。 とっちらかった話をどう回収していくのかという不安と期待で劇場に足を運んだけれど、事前の予想を嘲笑うかのように、開始早々に新…
さよならの言い方なんて知らない。5(新潮文庫)作者:河野裕発売日: 2021/02/27メディア: Kindle版 架見崎シリーズ第5弾はこれまでの世界をひっくり返す衝撃の内容。 胡蝶の夢は想定していたけれど、夢の夢とは思わなんだ。 エヴァのQを初めて劇場で見たと…
2040年の未来予測作者:成毛 眞発売日: 2021/01/01メディア: Kindle版 2050年の技術 英『エコノミスト』誌は予測する作者:英『エコノミスト』編集部発売日: 2017/04/14メディア: 単行本(ソフトカバー) 2060 未来創造の白地図 ~人類史上最高にエキサイティン…
オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る作者:オードリー・タン発売日: 2020/11/29メディア: Kindle版 コロナ対応で脚光を浴びた台湾のデジタル担当閣僚オードリー・タンへのインタビューを元にした本。 IQ180のプログラマーで、中学校中退で、トランスジ…
絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか (日本経済新聞出版)作者:アビジット・V・バナジー,エステル・デュフロ発売日: 2020/04/17メディア: Kindle版 2019年のノーベル経済学賞受賞者の二人による経済学の総まとめ。 経済学者と一般市民…
アインシュタインの戦争―相対論はいかにして国家主義に打ち克ったか―作者:マシュー・スタンレー発売日: 2020/07/24メディア: Kindle版 アインシュタインの最大の功績とされる一般相対性理論が発表されたのは1915年。 この時、世界は1914年から4年間続く第一…
あらすじ 「タイタン」と呼ばれるAIにより仕事から解放された人類は自由を謳歌していた。 しかし世界に散らばる12個のタイタンのうちの1つ、北海道にある「コイオス」が機能不全に陥ったことで、心理学を趣味としていた内匠成果のもとに、「カウンセリング…
52ヘルツのクジラたち作者:町田そのこ発売日: 2020/04/21メディア: Kindle版 本屋大賞ノミネートということで、積読の山から引っ張り出す。 52ヘルツのクジラは、実際に存在している(と思われる)正体不明のクジラの個体。1980年代から鳴き声だけは観測され…
ディズニーCEOが実践する10の原則作者:ロバート アイガー発売日: 2020/04/04メディア: Kindle版 『10の原則』と書かれると、お手軽な実用本のような気がするけど、中身は2005年からCEOを務めたロバート・アイガーの自伝的で骨太な内容。 原題も『The Ri…
もう3ヶ月が経とうとしていますが、カクヨムに短編を投稿してました。 kakuyomu.jp 『破滅の王』で生物兵器はワクチンとセットでないと、 敵味方で優位性を産むことができないので兵器として完成しないということが語られていたわけだけれど、 コロナの状況…
SF映画術 ジェームズ・キャメロンと6人の巨匠が語るサイエンス・フィクション創作講座作者:ジェームズ・キャメロン発売日: 2020/09/30メディア: Kindle版 「映画術」というより対談集。 ジェームズ・キャメロンがSF映画の重鎮6人とそれぞれ語り合う。 スピル…
mRNAワクチン登場 新型コロナに有効なワクチンが開発されたというニュース。 ワクチンが開発されるだけでも明るい話なわけですが、ファイザー陣営とモデルナ陣営が手がける2つのワクチンはmRNAを使った次世代ワクチンとのこと。 そんなワクチンが登場するの…
流浪の月作者:凪良 ゆう発売日: 2019/08/29メディア: Kindle版 2020年本屋大賞受賞作。 翻訳小説部門1位の『アーモンド』が「誰もが持ちうる感情を持たない」主人公を描いたのに対して、こちらは「誰もが持ち得ない感情」を持つ主人公ということで、2020年…
アーモンド作者:ソン・ウォンピョン発売日: 2019/07/12メディア: Kindle版 2020年本屋大賞 翻訳小説部門 第1位。 扁桃体が人より小さい十六歳の高校生、ユンジェの物語。 扁桃体は感情を司る器官で、アーモンドの形に似ているとか。それが小さいということは…
MARVEL 倒産から逆転No.1となった映画会社の知られざる秘密作者:チャーリー・ウェッツェル,ステファニー・ウェッツェル発売日: 2020/09/25メディア: 単行本 今や映画の世界歴代興行収入のTOP10に3つの作品を送り込む、マーベルのお手軽な社史。 世界中に多…
NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX (日本経済新聞出版)作者:リード・ヘイスティングス,エリン・メイヤー発売日: 2020/10/22メディア: Kindle版 上下関係がなく、ノルマもなく、社員が自由に意思決定と行動をすることで圧倒的な成功を…
これがすべてを変える――資本主義VS.気候変動(上)作者:ナオミ・クライン発売日: 2017/08/31メディア: 単行本 気候変動の裏で働く資本主義の論理を痛烈に批判した本。 本屋に平積みされているのを手に取ったのが2018年。何か大事なことを言ってそうと思いなが…
さよならの言い方なんて知らない。4(新潮文庫)作者:河野裕発売日: 2020/09/29メディア: Kindle版 架見崎最強プレイヤー月生、架見崎最大のチームPORTとの闘いを描いた3巻の後の箸休めといった感じ。 臆病者の主人公、香屋歩は自らが運営に突き付ける質問を…
感想 クリストファー・ノーラン最新作。 またとんでもないものをこの人は作りおった… テーマは「時間遡行」。 『インセプション』での夢の中での時間の引き延ばしであったり、『インターステラー』のウラシマ効果だったり、『ダンケルク』の強引な時系列の引…
昨日星を探した言い訳【電子特典付き】 (角川書店単行本)作者:河野 裕発売日: 2020/08/24メディア: Kindle版 感想 作者は『サクラダ・リセット』『いなくなれ、群青』『さよならの言い方なんて知らない』の河野裕。この人のシリーズもの以外の作品を読むのは…
SF映画のタイポグラフィとデザイン作者:デイヴ・アディ発売日: 2020/08/18メディア: 大型本 SF映画ファンに話題の大型本。 SF映画のワンシーンを取り出して、これでもかと掘り下げる。 フォントにフィーチャーした本だと宣伝されているけれど、掘り下げの対…