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空の青さを知る人よ | 海を知った蛙の行方は

(C)2019 SORAAO PROJECT 監督・長井龍雪、脚本・岡田麿里、キャラデザ・田中将賀。 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』『心が叫びたがってるんだ』に続いて超平和バスターズの三作目。 舞台は相変わらずの秩父ということで、いつも通りに漂う盆地の…

アド・アストラ | 海王星まで父を迎えに行く青い鳥

あらすじ 突如地球を襲ったサージと呼ばれる現象。電磁波によって電子機器が破壊され、人類は危機に直面する。 サージの発生源は海王星。そこには20年前に地球外生命体の探査のために出発し、消息不明となった探査隊がいるはずだった。宇宙の孤独に耐えかね…

超一流になるのは才能か努力か | 正しい努力とは何か

ちまたでまことしやかに囁かれる「1万時間練習すれば一流になれる」という都市伝説。 この本は「1万時間」という数字には何の根拠もないと否定しつつも、研究事例をあげて努力を続ければ一流になれると説く。 ただし、漫然と時間を注ぎ込む努力ではなく、目…

82年生まれ、キム・ジヨン | どこにでもある女性差別の話

「韓国で100万部突破のフェミニズム小説」という謳い文句にどれだけ苛烈な内容が描かれているのかと身構えてしまったけれど、何のことはない、描かれているのは日本にも当てはまるようなありふれた女性差別の話。 82年生まれ、キム・ジヨン (単行本)作者: チ…

全裸監督 | 自由で醜いありのまま

www.netflix.com Netflixオリジナルドラマ。 “アダルトビデオの帝王”と呼ばれたAV監督を元にしたドラマ。 内容が内容な上に、山田孝之はパンツ一丁で怪しさ満点。 ゲテモノ扱いしていたけれど、いざ見始めてみると——。 フツーにおもしろい。 昼下がりに見初…

天気の子 | ボクとセカイの向き合い方

以前の記事であまり良いことを書かなかったくせに、2度目の観賞です。 2回目ともなると、展開も登場人物も頭に入っているので、話の展開と演出が『君の名は。』に似ていようとも、『君の名は。』と同じ登場人物が出てこようとも、冷静に受け止められる。 小…

クジラアタマの王様 | 夢に逃げるな。現在と戦え。

あらすじ 製菓会社に寄せられた一本のクレーム電話。広報部員・岸はその事後対応をすればよい…はずだった。訪ねてきた男の存在によって、岸の日常は思いもよらない事態へと一気に加速していく。不可思議な感覚、人々の集まる広場、巨獣、投げる矢、動かない…

三体 | 名作SFてんこ盛り

あらすじ 物理学者の父を文化大革命で惨殺され、人類に絶望した中国人エリート女性科学者・葉文潔(イエ・ウェンジエ)は、謎めいた軍事基地にスカウトされる。そこでは、人類の運命を左右する極秘プロジェクトが進行していた。 数十年後。ナノテク素材の研究…

天気の子 | 『君の名は。』と鏡合わせの物語

感想 ※ネタバレあり 異常な雨が降り続く東京。 新海誠の新作は、晴れ間のない今年の夏を予期していたかのような舞台設定で繰り広げられるボーイミーツガールの物語。 出典:映画『天気の子』公式サイトより 『君の名は。』とは正反対のテーマ どうしても大ヒ…

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム | ヒーローの空白を埋める虚構の話

www.spiderman-movie.jp 感想 ※ネタバレあり アクションあり、コメディあり、甘酸っぱい恋模様ありで単純におもしろい。 けれど、おもしろいだけで済まされないテーマ性も見え隠れ。 『アベンジャーズ:エンドゲーム』で、トニー・スタークやキャプテン・ア…

苦しかったときの話をしようか | 会社に尻尾を振ってはいけない

概要 「何をしたいのかわからない」「今の会社にずっといていいのか」と悩む人に贈るキャリア形成の考え方。 悩んだ分だけ、君はもっと高く飛べる! USJ復活の立役者が教える「自分をマーケティングする方法」。 苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの…

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ | 王の帰還

感想 何もいうことがない。 ゴジラそのもの。 『シン・ゴジラ』の後に、『アニゴジ』という破壊的な映画を観せられて、ゴジラとはなんなのかという問いに嵌まり込んでいた私は、この映画を観て、「これがゴジラ!」と納得し、「これぞゴジラ!」と興奮するの…

Creative Selection | アップルの仕事の進め方

概略 長らくつまびらかにされていなかったアップルの製品開発のプロセスをSafari、iPhone、iPadなどの開発に携わった著者が告白する。 Creative Selection Apple 創造を生む力作者: ケン・コシエンダ,二木夢子出版社/メーカー: サンマーク出版発売日: 2019/0…

PIXAR 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話 | 夢だけで明日を生きることは難しい

概略 ジョブズが自腹で支えていた赤字時代のピクサーに財務担当として入社し、黒字体質への道筋を描き、IPO、そしてディズニーによる買収までつなげた著者の奮闘録。 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話" title="PIXAR 世界一のアニ…

きみの世界に、青が鳴る | 理想と成長の物語

感想 ※ネタバレあり 5年近く続いた階段島シリーズも今作で最後。 きみの世界に、青が鳴る (新潮文庫nex)作者: 河野裕出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2019/04/26メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 計6冊の文庫を順番に並べると、 1. いなくなれ、群…

直感と論理をつなぐ思考法 | 想像力を磨くにはどうすればいいのだろう

概要 「論理に裏打ちされた戦略があってこそ、成功にたどりつける」 そんなかつてのビジネスの常識が変化の激しい現代で機能不全を起こしている。 一方で、現在のマーケットに強烈なインパクトを与えているのは、根拠のない直感や人には理解できないビジョン…

父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。 | 経済を民主化する

感想 ラノベのように長いタイトルの経済書。タイトルだけではなく中身もラノベのように平易でわかりやすく、小説や映画を題材に、経済の誕生から借金の必要性、機械化の危険性を説く。 父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話…

プラットフォーム革命 | 新時代の幕開け

概略 世はまさにプラットフォーム時代と言わんばかりに、Google、Amazon、Facebookなどのプラットフォーマーたちのニュースを、テレビで見かけない日はない。 プラットフォームという言葉が当たり前のように交わされている状況だけれど、果たしてその本質を…

その日、朱音は空を飛んだ | 生きている人間には真実を曲げる権利がある

あらすじ ある日、学校の屋上から飛び降りた川崎朱音。 彼女の死が、進学校の日常を揺さぶる 自殺の原因は? 遺書はあったのか? ネットに流れる自殺の瞬間を撮ったのは誰? 彼女の死が歪んだ青春を照らし出す。 その日、朱音は空を飛んだ作者: 武田綾乃出版…

FACTFULNES ファクトフルネス | TEDスピーカーが最期に伝える、たったひとつの冴えたやりかた

概要 あなたは本当に世界を正しく理解できているだろうか。 質問 世界の1歳児で、なんらかの予防接種を受けている子供はどのくらいいる? ・A 20% ・B 50% ・C 80% こんな簡単な質問でさえ、正答率は1/3を切る(正解はC)。ランダムに答えるよりも正答率が低…

出口から考えるFX | トレードルールを定量的に評価する

世の中にトレード指南書は数あれど、突き詰めて考えると定性的な解説で終わっているものがほとんど。 節目の価格帯なので反転すると考えてエントリー or 節目を抜けたのでトレンドができると考えてエントリーなど、あとでチャートを見ればその通りの動きをし…

WIRED vol.31 “New Economy” | “New” で終わってしまわぬように

第30号で休刊となったコンデナスト・ジャパン版のWIREDが約1年ぶりにリブート。 ちょうど震災の直後に、目に止まった地球の表紙のWired vol.1を手に取って、テクノロジーが変える世界という記事の切り口におもしろさを感じて、それ以降、購読し続けた身とし…

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 | ウィザーディング・ワールドは中つ国を目指す

感想 ハリー・ポッターは原作から入って、映画7部作(8部作?)は途中でフェードアウトした口なんですが、ファンタスティック・ビーストはハリポタ以上におもしろくなるかもしれない。 ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 レンズと光の魔法――…

フーガはユーガ | 伊坂幸太郎の『悪童日記』

あらすじ 常盤優我は仙台市内のファミレスで一人の男に語り出す。 双子の弟・風我のこと、決して幸せえなかった子供時代のこと、 そして、彼ら兄弟だけの特別な「アレ」のこと。 —— 帯文より フーガはユーガ作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 実業之日本社発…

ボヘミアン・ラプソディ | 初心者こそ楽しめる伝記映画

あらすじ 伝説のバンド「クイーン」のフレディ・マーキュリーの華やかな成功と波乱万丈の人生。 ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)アーティスト: クイーン出版社/メーカー: Universal Music =music=発売日: 2018/10/19メディア: CDこの…

ハウス・オブ・カード | 皮肉な現実に追いつかれたドラマ

あらすじ ホワイトハウス入りを目指す下院議員のフランシス・アンダーウッド。大統領候補であるウォーカーに手を貸し、彼が大統領になったあかつきには国務長官のポストをもらう約束をしていた。しかし、ウォーカーはアンダーウッドを裏切り、別の人物を国務…

ホモ・デウス | 人より出でし神はどこへ行くのか

概要 『サピエンス全史』著者が戦慄の未来を予言する。 『サピエンス全史』は私たちがどこからやってきたのか過去をを示した。一方で本書は私たちがどこへ向かうのか未来を描く。 人工知能や遺伝子工学といったテクノロジーで得た人類は、何を求め、どこへ向…

the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 | この世界で生き抜くために

概要 Google、Apple、Facebook、Amazon——。 彼らはどのように力を得て、世界を創り変えたのか。 彼らが創り変えた世界で、我々はどう生きるべきか。 この激変を予言した著者が、次の10年を支配するルールを提示する。 the four GAFA 四騎士が創り変えた世界…

ジョブ理論 | 基本に立ち返ることがイノベーションへの近道

概要 顧客データや市場分析がイノベーションにつながるだろうか? イノベーションを起こすには、その顧客がそのサービスを使ってどんなジョブ(用事・仕事)を片付けたいのか知ることがいちばんの近道ではないだろうか? 世界で最も影響力のある経営学者が解…

昨日までの世界 | 昨日と今日はどちらが良い世界?

概要 科学文明は私たちの世界を、ほんの数百年の間に一変させた。600万年におよぶ人類の進化の歴史から考えれば、この激変はほんの一瞬のうちに起こった出来事である。では、それ以前の社会、つまり「昨日までの世界」の人類は何をしてきたのだろうか? 『銃…