ニュージーランド旅行の感想

ニュージーランドに1週間ほど旅行に行ってきた。忘れないうちに文章にしておこうと思う。

旅程の組み方

『ロード・オブ・ザ・リング』のホビトン・ムービー・セットは必ず行きたかったし、どうせ行くのであれば、その他のロケ地も可能な限り訪れたい。世界一の星空と言われるテカポ湖も行きたい。 仕事の都合で旅行期間は決まっていたので、上記の希望を伝えて旅行会社にオプショナルツアーを組み合わせてもらった。 提案と『地球の歩き方』を見ながら最終的に訪れたところは下記の通り。『地球の歩き方』は現地のご飯屋さんを探す参考になるのでとても助かる。

ニュージーランドは人口が少なく旅の拠点になるような街も少ないので、移動時間が多かったのだけれど、何より日本では見たことがないような風景の連続なので移動時間も飽きなかった。

現地で戸惑ったこと

空港と市内の移動

都市間を移動する長距離バスはオプショナルツアーで用意してもらっていたので問題はなかったけれど、空港からホテルへの移動などの短距離の移動は自分でする必要がある。ネットで検索すると色々情報はあるのだけれど、コロナの最中に鎖国のような状態になって観光業がリセットされたのか、情報が古いものがあったので、ここに自分が使ったものを書いておく。

オークランド市内と空港の移動

SkyDriveという空港と市内の直通バスが運行している。ネットで予約することもできるし、バスでカード決済で乗ることも可能。空港から市内に行く場合は飛行機が遅れることもあるだろうし(実際わたしは遅れた)、バスの運転手に話しかけて決済したほうが安全かも知れない。
空港から市内までは渋滞していなければ30分ほど。 真夜中には運行していないのでその場合はタクシー。
路線バスを乗り継いでいくのが最安らしいが、倍の時間がかかるし、慣れない土地で慣れない大荷物を抱えて動くというのはかなり難易度が高いと思う。

クライストチャーチ市内と空港の移動

クライストチャーチの中心部に長距離バスと路線バスが集中するバスターミナルがあって、そこから空港への路線バスが出ている。事前に調べたときにはなかった「8」という新しい路線が最近できたようで(バスの車内に貼り紙があった)、空港へのアクセスがしやすくなっているようす。 現金の前払い制。 MetroというICカードを使うと半額で利用できるけれど、カードの発行にお金がかかるので、複数回利用しないと元が取れない。

クイーンズタウン市内と空港の移動

路線バスで行き来できる。現金の前払い制。
こちらもBeeカードというICカードを使えばお得に移動できるが、カードの発行にお金がかかるので、元が取れない。
クイーンズタウンは高低差が激しいので、バスのなかでスーツケースをしっかり支えていないと危ない。

カードでの支払い

他の海外と同じくニュージーランドもカード社会なのだけれど、日本では経験しないことが3つあった。
まず決済手数料。カード決済の場合は追加の料金がかかるところがある(かからないところもある)。現金で支払ったほうがお得なわけだけれど、そんなに現金を持ち込んではいないので、おとなしく手数料を払った。
2つ目は日本円での支払いにするか、ニュージーランドドルでの支払いにするか選べる場合があった。日本円の支払いの場合は店側が設定したレートなのではないか。調べた限り、カード会社が定める為替レートのほうが合理的なようなので、基本的にニュージーランドドルで決済。
3つ目は支払い方法。カードを端末に通すと「SAV」「CHQ」「CRD」の3つから選ぶよう促されて、初めてみた自分としてはさっぱり。「CRD」がクレジットなのだろうなと思って選択したけれど、あとから調べて見ると、どうもSAVはオーストラリアのデビットカードのようなもので、「CHQ」は小切手での支払いになるらしい。日本のカードならCRD以外の2つを選んでも機能しないはずなのだが、だったら選択画面に出ないでほしいな、と。

気候

私がニュージーランドに行った2月はニュージーランドの夏のピークといった感じなおだけれど、それでも最高気温が20度半ばくらい。大自然が残る南島のほうはさらに気温が低い。
日本の夏より涼しいだろうくらいの心持ちで行ったら、日本から着て行ったウィンドブレーカーが手放せなかった。街中を行く人を見ていても、半袖半ズボンの人がいる一方で、ウルトラライトダウンのような薄めのダウンを着ている人も多数いるので、夏のつもりで行かないほうがいい。車や飛行機の冷房はガンガンに聞いているので寒い。寒暖差が激して、特に朝と夜は冷える。脱いだり着たりできるものの用意は必須。

日の長さ

日本の冬に行くと夏なので、当然ながら日が長い。その日の長さが尋常ではなくて、17時頃になってもまだ日本の昼下がりくらいの太陽の光。完全に日が暮れるのは22時を回ってからといったところ。 星や夜景を楽しみたい場合には注意。 逆に言うと冬は夜が長いということなので、夜を楽しむにはいいかもしれないけれど、日中は時間がない。

季節

冬のほうが空気が澄んで星がきれいなので冬も考えたけれど、夏にいって正解だったと思っている。ニュージーランドの観光の名所はほとんど外で楽しむものなので、天気が悪いと魅力が半減しそう。夏でも寒かったし、これで天気が悪かったら辛かったと思う。まぁ、夏だからといって必ず天気がよくなるわけではないのだけれど。こればかりは時の運。

言語

公用語は英語。観光地ばかり行ったせいもあるかもしれないけど、現地の人は英語の話せない東洋人に慣れていて、こちらが英語を理解していないとみるや親切に対応してくれる。ありがたい。日本語の喋れる店員やスタッフも観光地にはちらほらいる。 ツアーで来ている中国人観光客に、中国人と間違われて中国語で話しかけられることが何度かあった。「我是日本人(私は日本人です)」と返せるようになっておくと重宝する。大学で第二外国語として中国語を学んでいてよかったと思える瞬間。

ホテルの冷蔵庫に入っていたミルク

泊まったホテルのうち2件で冷蔵庫にミルクが入っていた。
最初は前のお客さんの忘れ物かと思っていたけれど、別のホテルでも同じことが起きたのだから明らかに意図的。
旅の最後に会った日本人ガイドさんに聞いたところ、ニュージーランドは紅茶にミルクを入れるのが当たり前なので、そのときのためにミルクが用意されているとのこと。
そういえば、ツアーで一緒になったイギリスからの観光客の人も、ミルクがない紅茶なんてあり得ない、みたいなことを言っていたなと思い出した。ニュージーランドで大英帝国を感じた部分。

クイーンズタウン

行き方

オークランドから国内線に乗り換えて1時間くらい。
山の間を縫うようにして着陸するのでスリルがある。山は開けていていて道もありそうだったので、登れば飛行機の背中から飛行機の離発着を眺めることができたのかもしれない。ニュージーランドにいると大自然の壮大さで遠近感がおかしくなるので、実際にはそんな簡単に登れる山ではないのかもしれないけれど。
空港から市内へは路線バスで行き来できる。
BeeカードというICカードを使えばお得に移動できるが、カードの発行にお金がかかるので、元が取れない。
クイーンズタウンは高低差が激しいので、バスのなかでスーツケースをしっかり支えていないと危ない。

市内

人口1万5000人くらいの小さな街だそうだけれど、スーパー、コンビニ、薬局やお土産屋、有名ブランドのお店などがまとまっていて、買い物に困らない。 何より街がきれい。街中もきれいだし、ちょっと郊外のほうへ歩くだけで絵になる景色がたくさんある。

キーウィ・パーク

かなり急な丘の上に立つ、キーウィを飼育している動物園。数分目を慣らしてやっと隣に立つ人が見えるような暗がりの中でキーウィを見ることができる。警戒心が強くて夜行性のキーウィを保護するための措置だそう。 キーウィ以外にも様々な鳥がいて、ニュージーランドの固有種を一通り観察できるのではと思う。こちらはお日様の下で観察できる。原生林の中にある施設をなので、ニュージーランドの自然を感じるにもいいところ。

キーウィ・パークの入口。奥に見えるのがスカイライン・ゴンドラ。

スカイライン・ゴンドラ

キーウィ・パークのすぐ近くから出ているゴンドラに乗って、クイーンズタウンを一望できる。
頂上にはレストランがあって抜群の眺めの中で食事ができる。食事は予約できる時間が決まっていて、夏場で20時近く開始だと夕焼けも夜景も両方楽しめてよかった。

展望台からのクイーンズタウンの夜景

グレノーキー

『ロード・オブ・ザ・リング』のロケ地巡りの1つ。『ウルヴァリン』のロケ地としても使われたそうで、観ておくとより楽しめるかも。
地元のガイドの説明をうけながら7人ほどのグループで回る。ガイド含めて他の人たちもかなりのオタクで、ディープな話に英語でついていくことは私にはできなかった。それでも映画のシーンを印刷したスケッチブック片手に説明してくれるので、何を言っているかは何となくわかる。 車窓から見える景色はどこを切り取っても『ロード・オブ・ザ・リング』に出てきそう。途中で渡った川はアルウェンがナズグルを押し流した川に見えたけれど、何の説明もなかったのでたぶん違う。何が言いたいかというと、それだけ普通の景色でも『ロード・オブ・ザ・リング』に出てきていそうで感動したということを伝えたい。
舗装をされていない道なき道を行く感じがニュージーランドの広さを感じさせる。一部は私有地のようで、ツアーに申し込まないと行けないところなのかもしれない。
自分がツアーに参加した日は前日の強風のためか道が一部封鎖されていて、行けないところもあったけれどそれでも満足。ツアー会社が用意したコスチュームや小道具を使って記念撮影する機会がある。

グレノーキー観光で乗った4WD。大げさな…と思っていたけれど、本当にこういう車でしかいけないようなところを回った。

ミルフォードサウンド

クイーンズタウンからクルーズ船とセットの観光バスが出ているけれど片道6時間の長旅なので、ミルフォードサウンド行きの朝は早い。7時には出発。
色々な会社がツアーを企画していて、早朝のクイーンズタウンには観光バスが列をなしている。
6時間もバスに揺られるわけだけれど、ミルフォードサウンドに行くまでの間に絶景ポイント多数が多数あり、そういったところでは運転手がガイドをし、バスの速度も緩めてくれる。いくつかの場所には休憩がてら止まってくれるので、写真を取るチャンス。もし自分で運転ができるなら、バスが止まらないところにも行ってゆっくり絶景を味わいたいとも思ったけれど、そんなことをしていたらいつまでたっても目的地に辿り着かないだろうなと思う。それくらい、ニュージーランドには景色がきれいなところがたくさんある。

途中で立ち寄ったミラーレイク。道中の景色もきれい。

ゆっくりしたいならクイーンズタウンよりもミルフォードサウンドに近いテ・アナウに泊まるのが良さそう。途中の休憩で寄ったけれど、湖のきれいな街だった。
ホーナートンネルを出たあたりの景色は日本では味わえないスケール。観光バスの天井が天窓になっていたのだけれど、天窓からようやく頂上が見えるような急峻な山に囲まれている。
ミルフォードサウンドに着くと2時間くらいのクルーズ。海面から一気に駆け上がる山々を眺められる。途中、いくつか滝がある。雨が降ると滝が増えるらしい。晴れでも風が強く寒いので、あまり天候が悪い日に来たいとは思わないけれど。 晴れていても流れている滝は山頂付近の雪解け水が流れているそう。ただ温暖化の影響でその雪も少なくなっているそうなので、この風景を見れる期間もそれほど長くないかもしれない。 今回は日中のクルーズで慌しかったけれど、船での一泊コースもあるようで、時間があったら体験して見たかったな、と。
ミルフォードサウンドの遊覧飛行もあったけれど、このスケールの大きさを体感するなら飛行機から見下ろすよりも、船上から見上げたほうがいいと思う。
帰りはまたバス。お金が許すならば遊覧飛行で帰るというのもあり。それだと40分でクイーンズタウンに到着できるらしい。

ミルフォードサウンド

マウントクックとテカポ湖

行き方

クイーンズタウンとクライストチャーチを結ぶ観光バスが出ていて、その途中のマウントクックとテカポ湖でも降車できる。私の目的地はテカポ湖。
ただの移動手段だと考えていたけど、道中色々とガイドしてくれるし、絶景ポイントにも止まってくれるし大満足。プカキ湖とマウントクックを望める展望台からの眺めは広大で青く霞がかっていて、それだけで幻想的で絵になる。

プカキ湖の展望台。奥に見える雪山がマウントクック。

マウントクック

マウントクックの玄関口と言われるハーミテージホテルで2時間くらいの昼食休憩がある。ホテル内のカフェで昼食を食べてだいたい1時間が経過。周辺には色々なトレッキングコースが用意されているので、どれか手軽なものに行きたくなるけれど、短いものでも片道で1時間かかると書いてあったので踏破は無理。マウントクックで1泊はしないと、この場所は味わいきれないと思う。
それでも行けるところまでということでトレッキングコースを歩く。ニュージーランド最高峰のマウントクックがそびえる光景はとても美しい。

マウントクック。休憩時間で近づけるのはここまで。

テカポ湖

マウントクックを出発したらテカポ湖へ。
星空が有名なところだけれど、湖と善き羊飼いの教会と呼ばれる教会との景色がきれいで、昼間でも十分に楽しめる。湖岸では野ウサギが飛び跳ねている。

テカポ湖と善き羊飼いの教会

ホテルはGalaxy Boutique Hotelというところに泊まった。湖から少し離れた丘の上に立っていて、新しめのホテル。部屋からの眺めはきれいで、湖に映る満月はどれだけ見ていても飽きなかった。さらに部屋には天窓がついていて、ベッドに寝転びながら星空を見ることもできる。特別感を味わいたいならここ。ホテルの近くには小さな牧場があって羊やアルパカや牛がけっこう近くまで近づいてくる。そいつらがまたかわいい。
とはいえ、カメラで星空を取りたいのであれば、もっと湖近くにある宿泊施設のほうがよかったかもしれない。そちらのほうが湖や善き羊飼いの教会を撮りやすかっただろうし、そこまでしなくてもベランダがあるところだったらそこから夜空を撮ることもできただろう。Galaxy Boutique Hotelにベランダはなかった。

テカポ湖では星空ツアーに参加。夜中の11時くらいに集合して近くの山頂の天文台にバスで向かう。
うえでちらりと言ったけれど、この日は満月。空が明るくて星空鑑賞に向いているとはいえない。旅程を考えるときに月齢まで考慮しなかったのは今回の旅の反省点。満月でも十分に星は見えたけれど、新月であればもっと感動的な夜空だったのだろうか。 おまけに雲の多い日で、スタッフの方からは星空が見えるかどうかは五分五分です、といったようなことを言われたけれど、山頂にいけばきれいな星が見えた。天文台には日本人スタッフがいて、日本語でのガイドあり。南十字星や流れ星も見えた。天文台の大きな天体望遠鏡を覗く体験はここが初めて。
ツアーでは撮影をする機会はなかったので、眠気を押してホテルの周辺でカメラを回す。同じようなことをしている観光客もいて、良い写真が撮れているか?なんて話しかけられた。

クライストチャーチ

行き方

テカポ湖からクライストチャーチ行きの長距離バスが出ている。
途中の街で渋滞に巻き込まれて、1時間くらい遅れてクライストチャーチに到着。渋滞に巻き込まれている間に、Googleマップを眺めていたけれど、ニュージーランドはほとんど一本道だから迂回することもできず、渋滞にあったらどうしようもないのだなと思った。
夜の飛行機でオークランドに行く予定だったので少しハラハラ。
そんな感じでオークランドへの道のりで通り過ぎただけなので、あまりクライストチャーチについて語れることはない。路面電車が走っていて、公園も大きく、バスから眺める景色だけでもきれいな街だなと思ったくらい。
長距離バスはクライストチャーチの中心部のバスターミナルに止まる。このターミナルからから空港への路線バスも出ているので乗り換えは楽。 現金の前払い制。 MetroというICカードを使うと半額で利用できるけれど、カードの発行にお金がかかるので、複数回利用しないと元が取れない。

オークランド

行き方

クライストチャーチから飛行機で1時間半くらい。 空港から市内へはSkyDriveという直通バスで行ける。ネットで予約することもできるし、バスでカード決済で乗ることも可能。空港から市内に行く場合は飛行機が遅れることもあるだろうし(実際わたしは遅れた)、バスの運転手に話しかけて決済したほうが安全かも知れない。 空港から市内までは渋滞していなければ30分ほど。
真夜中には運行していないのでその場合はタクシーになると思う。
路線バスを乗り継いでいくのが最安らしいが、倍の時間がかかるし、慣れない土地で慣れない大荷物を抱えて動くというのはかなり難易度が高そうなのであきらめた。

ワイトモ洞窟

ホビトン・ムービー・セットの見学とセットになった1日観光のセットで土ボタルで有名なワイトモ洞窟へ。日本人ガイドの方がついてくれるツアー。オークランドから車で数時間ほどの距離にあるのだけれど、その道中、色々な話をしてくれておもしろい。ニュージーランドのホテルの冷蔵庫に置かれたミルクの謎はここで解けた。
ワイトモ洞窟は鍾乳洞で、その奥のほうに土ボタルが生息している川がある。真っ暗闇の中で船に乗りながら眺める土ボタルは星空のよう。船頭は暗闇の中、張り巡らされたロープを伝って操舵していた。静かで、水の音がよく響いていて幻想的だった。撮影禁止なので写真なし。

ホビトン・ムービー・セット

今回の旅のメイン。
『ロード・オブ・ザ・リング』を制作したときはもともと壊すつもりで作ったセットだったので観光するには残念なところもあったらしいが、『ホビット』のときに本格的なものにグレードアップされ、今も拡張中らしい。ちょうどこのときは、ホビットの家に入れるインタラクティブな場所が追加されたばかりということでタイミングが良かったと言われた。

ホビットの家の中。最近までは入れなかったらしい。暖炉が暖かかったり、井戸の水を汲めたり、インタラクティブな体験ができる。
一方で、ホビット村の緑竜館付近は茅葺き屋根なのだけれど、ちょうど保守のために足場が組まれていた。ニュージーランドには茅葺き屋根の職人がいないので、わざわざイギリスから呼び寄せているそう。
ホビット村はホビット村のガイドに先導されて、いくつかのエリアごとに説明を受ける方式。けっこうディープな話をされるので、日本人ガイドの方がいてくれて助かった。写真を撮ってくれるのも助かる。 ホビット村はあの映画の風景が本当に目の前に広がっていてとても感動した。ここで色々知った裏話を思い出しつつ、帰国してから映画をもう一度鑑賞した。
ホビトンのバスとゴラム。受付からこのバスに乗ってセットまで移動する。

最後に

天気に恵まれたおかげもあり、とても良い国だった。
これだけ美しい景色に恵まれた国なのだから、ビルボが旅を懐かしむ気持ちがよくわかる。