さよならの言い方なんて知らない。4 | 英雄の条件

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さよならの言い方なんて知らない。4(新潮文庫)

さよならの言い方なんて知らない。4(新潮文庫)

  • 作者:河野裕
  • 発売日: 2020/09/29
  • メディア: Kindle版

架見崎最強プレイヤー月生、架見崎最大のチームPORTとの闘いを描いた3巻の後の箸休めといった感じ。

臆病者の主人公、香屋歩は自らが運営に突き付ける質問を、架見崎のプレイヤー全員に周知する。
「架見崎を平和な世界として存続させる方法は?」

プレイヤーを戦いへと促す架見崎は、生き残ることを目的にする香屋歩とって破綻したシステムに見える。
生き残りたいのであれば、そのルールの中でもがいたところで意味はなく、だったら別のルールを探すべきだと、香屋歩の質問は訴える。
生き残るには戦いに勝つしかないと思い込んでいた架見崎のプレイヤーにとって、香屋歩の質問は新しいベクトルの解であって、人々にそんな希望を抱かせることができるなら、それは英雄の所業と言っていい。たとえ彼が臆病者であったとしても。

もちろん、そんな香屋歩のビジョンを快く思わない人たちもいるわけで、不穏な空気を残しつつ、物語は次巻へと続く。

さよならの言い方なんて知らない。4(新潮文庫)

さよならの言い方なんて知らない。4(新潮文庫)

  • 作者:河野裕
  • 発売日: 2020/09/29
  • メディア: Kindle版