2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ | 今後10年を生き抜くには

2040年の未来予測

2040年の未来予測

  • 作者:成毛 眞
  • 発売日: 2021/01/01
  • メディア: Kindle版

2050年の技術 英『エコノミスト』誌は予測する

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2060 未来創造の白地図 ~人類史上最高にエキサイティングな冒険が始まる

2060 未来創造の白地図 ~人類史上最高にエキサイティングな冒険が始まる

  • 作者:川口 伸明
  • 発売日: 2020/03/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

2030年、2040年、2050年、2060年……。
未来を予測する本は色々と出ているけれど、コロナで一年先さえ見通せなくなった今、かろうじて見えるのは10年先が限界かと思って2030年を手に取る。

なぜ今後10年で世界が加速するのかといえば、技術が「コンバージェンス(融合)」していくからだと説く。その中心にいるのはAIをはじめとするデジタル化。
この30年近く、シリコンベースのデジタルテクノロジーだけで人類はここまで加速したのだから、
ここに計算量を爆発的に高めるための量子コンピュータ、
それに後押しされた全分子シミュレーション、
シミュレーションを具現化するための3Dプリンティングやナノテクノロジー、バイオテクノロジーが加わることで、この30年以上に想像のつかない速度で世界は進むことは十分にありえそう。 テクノロジーが「つがう」ことで世界は進歩してきたとマット・リドレーが『繁栄』の中で語っているわけで、次の10年はその集大成になるのでは。

影響受ける分野は買い物、広告、エンタメ、教育、医療、保険、金融、不動産、食料など幅広く、影響を受けない分野などないといったほうが早いけれど、方向性としてはAIと増大する計算量を背景に、よりきめ細かく、動的なサービスが生まれていくと理解した。
とても人類のリソースでは扱いきれない情報量。とはいえ、AIだけで処理をできるのかといえば、AIを管理する人間も必要なわけで、次の10年で生まれる新しい職業はそのあたりにあるのではないかと。