ロスト・イン・スペース シーズン2 | 奴隷と友達の境目

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Netflix.comより

シーズン1はハマって、イッキ見した記憶があるのですが、シーズン2はそこまで……。
何でしょう……スター・ウォーズ EP8と同じような手触りがする。

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その原因は明らかで、シーズン1で仕掛けられた伏線が、シーズンを跨いだ途端に、いとも簡単に解かれてしまうところにある。
スター・ウォーズでいえばEP7で昏睡状態になったフィンが、EP8でコメディタッチで復活する感じに似ている。
地球に落ちたクリスマスの隕石の正体が、ロボットの宇宙船であることとか、人間の母船の機関部分は捕まったロボットが奴隷のように扱われて動かしていたとか、ロボットの出自とか。
シーズン1に出てきた連星の恒星系が再び登場することはなく、それがロボットの故郷であり、主人公たちが今いるこの場所なんだろうなと推測することしかできない。

あの連星系に飛ばされたのは主人公家族の乗るジュピター2だけだったはずなのに、いつの間にか他の住民も乗る母船が同じ恒星系にいる。ここも視聴者の想像に委ねられる。 シーズン1の原動力の1つが入植者たちの人間ドラマだったので、これをなくすと物語の推進力がなくなるという判断があったのだろうと思われる。
それはわからないではないけれど、もうちょっと説明があってもよかったのでは。

シーズン1の謎をあっさりと種明かしすることでできた時間枠に追加されたのが、母船での権力闘争。けれど、あまりうまくいっていない。
地球でもできるような権力闘争をわざわざ宇宙でやる必要がありますか?
宇宙はもっとウィットに富んだ場所であってほしい。

何だか否定的なことばかりになったしまったけれど、良いところはいくつかある。
例えばロボットの成長とか。
前に進めと言われて崖から落下して自殺したロボットの姿はここにはなく、ウィルに命令されても意にそぐわなければロボットははっきりと否定する。
「断ル! ウィル・ロビンソン」
自我が芽生えたその姿は、両親に意見するロビンソン家の子どもたちと重なる。

ロボットに要求するばかりだったウィルが、それじゃ友達と言えないよねと自覚するところも教育的。
友達と奴隷の境目はどこにあるのでしょうか。

意外だったのは血の繋がらない長女の設定をシーズン3へのクリフハンガーとして持ってきたところ。
行方不明の長女の実父の船が目の前に現れたところでこのシリーズは終わる。
宇宙で行方不明の父親という設定は苦い思い出があるんですが、大丈夫だよね?
子どもたちだけの宇宙船になったということで、『蝿の王』が思い浮かんだのですが、このファミリードラマでそれはないよね?

一抹の不安を抱えつつ、シーズン3を待ちたい。

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蠅の王〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)

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