天才を殺す凡人 | 反発されたら天才だと思おう

概略

世の中には「天才」と「秀才」と「凡人」がいる。三者の間にはコミュニケーションの断絶がある。
凡人は天才を理解できず、排斥する。
秀才は天才に憧憬と嫉妬心を持つが、天才は秀才にそもそも関心がない。
秀才は凡人を見下し、凡人は秀才を天才と勘違いしている。
異なる才能を活かせる組織を作るにはどうすればいいのだろう?

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

感想

著者は『転職の思考法』の北野唯我。
『転職の思考法』と同じくストーリー形式。
あとがきにも触れられているけれど、ストーリー形式にこだわりがある模様。

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内容はといえば、世の中には大きく分けて「天才」「秀才」「凡人」の3種類の人間がいると定義する。
天才は革新的な想像力を持つが、凡人には理解できず、排斥され、
秀才は天才に憧れるが、天才は秀才など眼中になく、
凡人は秀才を天才と勘違いする一方で、秀才は凡人を見下す。
そんな三つ巴のバランスの中で動いているのが組織である。

組織の大小や成熟度合いによって、どのカテゴリーの人間が重宝されるかは異なる。
だから自分がどのカテゴリーに属するか、どこに強みがあるかをしっかりと見極めて行動するようにしよう、というのがこの本の大筋。
同じようなことを『転職の思考法』では「ポジション」という言葉を使って言っていたはず。

うなずくところが多くて、タメになる内容だとは思うけれど、ストーリー形式というところで失敗している感じが……。
3つのカテゴリーの他に「アンバサダー」というのが説明されるのだけれど、ほぼストーリーに絡まないし……。 主人公が「共感の神」というのもイマイチ実感できず……。
あとがきに「90分で読める物語」を目指したとあるけれど、もっと長めの物語でも良かったのでは? と思うのが正直な感想。

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