シュガーラッシュ オンライン | Wi-Fiを抜けると、そこはディズニーだった

『シュガー・ラッシュ』、6年ぶりの続編。

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悪役の悲哀と孤独なヒロイン、そして何より、懐かしのゲームキャラクターが魅力的なストーリーラインに絡んでくることで、なかなかに楽しい映画に仕上がっていた『シュガー・ラッシュ』。
舞台設定の都合上、アナログゲームの枠に止まらざるを得なかった『シュガー・ラッシュ』が、今作では「オンライン」となることで、どこまでパワーアップするのかと期待を込めて待っていたのだけれど、それはハードルの上げすぎだったようで……。

クスリと笑えるところはいくつかあるけれど、決して子ども向けではないと思う。
e-bayやら予測変換やら(プログラムの)コードやらという言葉を理解できる子どもが、世の中にいったいどれくらいいるのだろう。
リンクや広告のバナーなんて概念は、大人でさえ知っているかどうか怪しい。 エンドロールの右側が、ブラウザのスクロールバーになっていたことに気づく人間がどれだけいるだろう。

オンラインに繋がることで、いったいどれだけのコンテンツのカメオ出演があるのだろうと期待していたのだけれど、出てくるのはシリコンバレーの巨人たちのロゴと、ディズニーのキャラクターばかり。
ディズニープリンセスが出てくるのは予告編から覚悟していたこととはいえ、スターウォーズやアイアン・マン、スタン・リーまで登場させられてしまっては、もう完全に我々はディズニーの世界に囚われてしまっているのだなと、冷めた思いで映画を見てしまう。
オンラインとなることで世界が広がるどころか、アナログゲームが主体だった前作よりも世界が狭まってしまっている感じ。
Wi-Fiを抜けるとそこは、どうしようもなくディズニーでした。

映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」の感想 #シュガラお題



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