ブラックフライデーに思う祝祭資本主義の始まり

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今年から日本でも市民権を得た感じのブラックフライデー。
前々からやっていたところもあるんだろうけど、今年は特に「ブラックフライデー」というノボリや看板が目立っていたような。
みなさん良いもの買えましたでしょうか?

私はといえば、『FIFA19』のブラックフライデーイベントで課金に勤しんでおりました。

FIFA 19 - PS4

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FIFA19のブラックフライデーは他のブラックフライデーとは一味違い、安売りになることはありません。
では何が変わるかといえば、普段、日ごとや週ごとにしか変化しないパック(いわゆるガチャ)が、1時間そこらで入れ替わり立ち代わりするようになるというだけのこと。
前述のようにパックの価格が安くなるわけではなく、レアな選手が当たる確率が上がるわけでもありません。
FIFAのブラックフライデーは、プレイヤーの射幸心をあおることに特化したイベントなのです。

その事実に思い至るまでに使った額は1万円ほど。
冷静になってこの状況を見つめると、何かに似ているなあと感じて、思い浮かんだのが『マレ・サカチのたったひとつの贈物』に登場する「祝祭資本主義」でした。

マレ・サカチのたったひとつの贈物 (中公文庫)

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ご存知のように資本主義は人が資本を使わなければ成り立ちません。
では、なぜ人が資本を使うのかといえば、生活を前進させるために使うのが本来の使い方ですが、技術の進歩が頭打ちになった昨今ではそれも難しい。
困った人類がなんとか経済を回すために、オリンピックや万博などの「祝祭」に頼る姿がその本の中にちらりと登場します。

現実に立ち返ってみるとブラックフライデーに限らず、Amazonが主導するサイバーマンデー、アリババが開催する独身の日など、その日だけのプレミアム感に頼ったイベントはどんどんと増えている。
そうそう、日本が主導するオリンピックや万博も忘れちゃいけない。

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ただこの「祝祭資本主義」というやつは、いわば実態を伴わないバブルのようなもので、こういうイベントごとが増えているということは、経済が息切れを起こしかけているのではないかと。
たぶん、こういう類のイベントは、今後どんどん増えていくだろう。 ブラックフライデー、サイバーマンデー、独身の日、etc。
そしてそのうちブラックマンデー。

何が言いたいかというと、本の中のアイデアでしかなかった「祝祭資本主義」が現実のものとなり始めていて、やっぱり本ってすごいなあと。

マレ・サカチのたったひとつの贈物 (中公文庫)

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