あらすじ
保護者の意見によって自粛に追い込まれたプロムナード。
開催しようと修正案を練る雪ノ下雪乃だが、限界がある。
その姿を見て比企ヶ谷八幡は手を差し伸べようとするが、陽乃に指摘された「共依存」という言葉に縛られ、今までのようには雪乃を助けることができない。
雪乃に力を貸すことができない八幡は、ひねくれた答えでジレンマを解決しようとする。
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感想
ひねくれものの青春録も、次巻でシリーズ完結となることが宣言されたこの13巻は、最後から2巻目というにふさわしく、3巻のときにちょいと登場した遊戯部が再登板したり、意識高い系高校生の玉縄が少し成長して(?)登場したりと、物語をたたみにかかってきている。
物語はといえば、12巻からの続きでプロムのお話。
今回であるていどカタはついたけれど、プロムの開催そのものは描かれていないから14巻も続くはず。プロムの開催をもってシリーズのフィナーレだろう。
もう一つのプロットである八幡、雪乃、結衣の三人の関係は、結衣の「小木曽雪菜」化が著しい。『White Album 2』は友人と恋人の葛藤を描いた名作ではあるけれど、それを超えられるだろうか。
繰り返される「終わり」という言葉の意味をイマイチつかみきれない書き方なので、この三人の関係がどこに向かうのか予想がつかない。
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このシリーズのことだから、ひねくれた落としどころになるとは思うのだけれど、13巻では助走が足りないような。
個人的にこのシリーズの1番の盛り上がりは、八幡がダークヒーローに徹した文化祭編の第6巻だと思っているのだけれど、それを超えるフィナーレを迎えられるだろうか。
そういえば文化祭が最高潮だったといえば、『神のみぞ知るセカイ』を思い出すなぁ…
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