iPhone12 mini を使って2年が過ぎ、バッテリーが1日持たなくなってきた。
最大電池容量は83%と表示されているけれど、1年以上前からずっとこの値。1年もバッテリーが現状維持を貫くことはないだろうから、たぶん表示が壊れている。実際には80%を軽く下回っているはずである。
そんなわけで、iPhone14に機種変更。USB-C端子への変更が予想されていiPhone15まで待つつもりだったけれど仕方がない。
iPhoneからiPhoneへの機種変更はクイックスタートを使えば「ほぼ全て」のデータや設定が引き継がれるので便利。ただし、一部自動では引き継がれないものもある。クイックスタートが「全て」やってくれたと思って旧iPhoneのデータを消すと、めんどくさいことになるので注意が必要。
ということで、今回の機種変更でクイックスタートでは引き継がれなかったものたちを記載しておく。
多段階認証アプリ
多段階認証アプリはその目的ゆえに、クイックスタートでは引き継がれないらしい。クイックスタートは旧iPhoneから新iPhoneへデータをコピーしているわけで、多段階認証がそんな簡単にコピーされたら意味がないものね。 多段階認証アプリと言っているのは例えば以下のもの。
銀行のアプリ
ゆうちょやUFJのアプリ。今の時代、ネットで送金指示をしても、アプリ側でワンタイムパスワードや認証を通さないと処理を受け付けてくれない。
クイックスタートでは引き継がれないので各銀行の手順に従って、手続きをする必要がある。銀行によってショートメールが送られてくるだけだったり、電話だったりと手続きも違う。
Google Authenticator
どれくらい一般的に使われているかはわからないけれど、自分の場合は仮想通貨のCoinCheckの認証に使う必要がある。会社のリモート接続もこれを使う。色々なサービスが利用できる多段階認証のプラットフォームみたいなものなのだろうか。
旧端末での操作が必要なので、クイックスタートが終わった勢いそのままに旧端末の初期化をしてしまうと詰んでしまう。
モバイルSuica
これも旧端末からの操作が必要。
ウェブページの指示通りにすれば、スムーズに移行できる。
ただ、私のSuicaはなぜか真っ赤なカードとして表示されている。旧端末のときは見慣れた緑のカードが表示されていたのに…。テクスチャが剥がれている感じ。
数日で更新されて元の表示に戻るという情報もあるけれど、1週間たってもカードは赤いまま。機能的には問題ないのだけれど、改札を通ったときにレッドカードが表示されるとドキッとしてしまうのでなんとかならないものか。
Apple Watch
Apple Watchを新しいiPhoneに紐付けるには、一度初期化をする必要がある。
一方で、Apple Watchのシリーズ8には手首体温の測定という機能があって、これはリファレンスをとるために5日間くらいApple Watchを就寝時に装着していなければならない仕様になっている。
一度初期化をしてしまうと、このリファレンスも初期化されてしまうので、リファレンスを取り直すための5日間のインターバルが発生する。つまりこの間、体温の測定ができない。5日遅れのスタートはクイックスタートではない。
回避する方法は今のところ見当たらない。自分が知らないだけ?
最後に
以前はもっと簡単に機種変更できた気がするけれど、Apple Watchやら多段階認証やら全てがiPhoneと紐付けられるようになって、手間が増えた感じがする。
データ移行が終わって使わなくなったiPhoneは買取へ。