先日、手間取りながらもiPhoneのデータ移行が完了。
もう旧機種は無用の長物なので買取の依頼をかけたところ、思いのほか良いお値段で買い取っていただけました。iPhone12 mini の発売当時の値段(7.5万円くらい)に対し、なんと半分以上が戻ってくる買取結果。
2年前の機種でこれだけの買取価格なのだから、ひょっとすると1年ごとに買い替えたほうがお得ということもあり得るのではないかと思って検証です。
検証に使うデータ
GEOが買取価格の上限と下限を公開してくれているのでこちらを使わせていただきます。
買取ページはこちら。
最新機種のiPhone14から2018年発売のiPhoneXSまでの数字を並べると下の表のようになります。いずれも2023年1月下旬の数字。
機種 | 最低価格 | 最高価格 | 発売年 | 経過年数 |
---|---|---|---|---|
iPhone14 | ¥46,200 | ¥77,000 | 2022 | 0 |
iPhone13 | ¥41,580 | ¥69,300 | 2021 | 1 |
iPhone12 | ¥29,040 | ¥48,400 | 2020 | 2 |
iPhone11 | ¥15,840 | ¥26,400 | 2019 | 3 |
iPhoneXS | ¥13,860 | ¥23,100 | 2018 | 4 |
いずれも色はブラックで、ストレージは最低、機種は無印(ProやらMAXやらminiがつかない)のもの。
色は何色でも買取価格に影響はなさそうですが、黒と白はいつまでも残るだろうと思って黒を選定。
ストレージは少なくとも自分の使い方なら最低のもので事足りるので最低を選定。64GBで充分なのに最新機種は128GBからなのが残念です。
ProやらMAXやらminiやらまで考え出すと収拾がつかないので。無印で考えます。
買取価格のグラフ
買取価格をプロットしたものが下のものです。
最新機種のiPhone14を0年前の機種、1世代前のiPhone13を1年前の機種としてプロットしています。iPhone14は定価が跳ね上がりましたが、最新機種が跳ね上がるということは、その上昇分は中古市場にも反映されるはず。なので、今後のiPhone15や16の価格がどこまで上がるかはわかりませんが、この記事ではX年使ったiPhoneはこれくらいの価格になるという仮定のもと、検証を進めます。
グラフの形を見ると、最新機種の中古を買うくらいなら新品を買うということなのか最新機種の買取価格は抑え気味、1年前から3年前の機種までは線形で価格が下がり、4年前の機種から軟着陸といった感じ。
同じ機種での最高価格と最低価格の差は、古い機種ほど狭まっていきます。
買い替え時の実質価格
iPhoneを新品で買って、旧機種を上の最高価格で売った場合、実質的な費用はどうなるか示したグラフがこちら。
新品のiPhoneの価格にはiPhone14の定価11万9800円を使っています。
例えばiPhone14を買って(11万9800円)、iPhone13を売るなら(6万9300円)、差額の5万500円が実質的に払う金額です。
グラフの通り、買い替え時にかかる費用という点では、1年ごとの買い替えが最も安いです。
長期的にみた場合の実質価格推移
とはいえ、買い替え時の実質価格というのはその瞬間だけの話なわけで、もっと長いスパンでみたらスマホに支払う価格はどうなのかというのを示したのが次のグラフです。
期間は買い替え年数の公倍数をとって12年。
1年ごとの買い換えであれば12年間での機種代は65万6500円、2年ごとなら49万9800円、3年ごとなら46万7000円、4年ごとなら38万6800円。
グラフを見てわかることは、1年ごとの買い替えが最もお金がかかる。次にお金がかかるのは2年ごとの買い換えだが、3年ごとの買い替えと比べると大差がない。4年ごとの買い換えがもっともお安く済むといったところ。
つまりは長く使ったほうがお財布にやさしいですよという普通の結果。
※厳密に考えるなら、機種変更時に買い替えるケースや保護フィルタも計算にいれたほうがいいのかもしれないが、だいたい1ー2年すれば買い替えが必要になるイメージをもっているので無視している。価格もピンキリだし。
結局、何年ごとに買い替えるのがいいのか
とはいえ、スマホを4年も使い続けた経験はない。だいたい2〜3年で電池がダメになってくるわけで、機種を変更するまでいかなくともバッテリー交換などの修理が必要になってくる。
修理するくらいならと思うなら2〜3年で買い替え。
2年と3年では12年間で考えた場合に3万円(=1年あたり2700円)くらいしか価格が変わらないし、それなら何も考えず2年で変えたほうが満足度が高いかもしれない。iPhoneのメジャーアップデートもだいたい2年ごとだし。
買取価格の上限と下限は、2年前の機種では2万7000円、3年前の機種では1万9000円ほどの差があるので、むしろいかに状態良く使い続けて上限価格で買い取ってもらうかが重要そう。
状態良く使い続けるための方法については、長くなったので別記事で。