マンションにしっくり来なかった我々は戸建てを探しにSUUMOカウンターへ行ってみることに。
マンションをあきらめるまでの感情の機微については以下の記事にある。
なぜSUUMOカウンターか
戸建てを考え始めたら、まず頭に浮かぶのは住宅展示場だと思うけれど、住宅展示場にいくより先にSUUMOカウンターに行ってみることにした。
理由は戸建てってどんなもんじゃいと情報収集のつもりで買った本に、展示場に行ったところで、良い営業担当者にあたる可能性が低いと書いてあったから。良い担当者は土日に展示場で客待ちをしていられるほど暇ではないぞというのがそのロジック。
実際、SUUMOカウンター関係なく営業担当の人と会ったこともあるけれど、確かなレベルの違いを感じたので、SUUMOカウンターに行く価値はあると思う。
マンションならばある程度決まった形のものを売るから営業さんのスキルでそこまで違いは出てこないだろうけど、戸建ての場合は千差万別なお客の要望を聞いて、玉石混淆な土地の上に、理想にもっとも近いただ1つの建物を作るのだから、営業さんのスキルが占める割合がかなり大きい。
家づくりの流れなども教えてもらえるので、相談してよかったと思う。
ちなみに、戸建ての情報収集のために買ったのはこの本。著者のYoutubeは参考になるし、この人自身も住宅相談を受け付けているので、気になる人は相談してもいいかもしれない。
SUUMOカウンターの流れについては公式ページに書いてある通りなので、以下では実際に利用した際の反省点みたいなものを書いていこうと思う。
予算の考え方を意識する
SUUMOカウンターに行くと年収や頭金のヒアリングをされてどこまでの予算で家作りができるかを試算される。年収から年収倍率で考えて無理のないローン額を算出し、そのローン額+頭金が家づくりの予算になる感じ。
この予算額が紹介されるハウスメーカーに伝えられるのだけれど、ハウスメーカーによって受け取り方が違ったりする。予算=ローン+ 頭金で考えてくれるなら問題ないのだけれど、予算=ローンの額と捉えてプランを出してきていると思われるメーカーが4社中2社あった。
例えば、今の年収ならローンで3000万円借りても問題なさそうなので、頭金が500万円だせるなら家づくりの予算は3500万円ですね、とSUUMOで言われたとする。ところが、いつのまにかメーカー側が3500万円+頭金500万円 = 4000万円で考えているというようなケース。まあ、いまお考えの予算では希望を満たすことは厳しくて、もう少し出せば行けますよというのをやんわりと伝えるために確信犯的にそうしているのかもしれないけれど。
さらにはその予算に土地と建物は含まれるとして、融資手数料や外構費を含めているかどうかとか、そういった前提条件を理解していないといけない。2%の手数料なんて言われると甘く見てしまうけど、額が額だけに2%なら数百万円の規模の手数料になるのだから。
そのあたりを理解するのはSUUMOカウンターでの打ち合わせでは難しく、メーカーと直接やり取りするようになってからすり合わせていくのが実際のところなのだろう。けど、家づくりではたいていの人にとっては今まで経験したことのない段取りと、大きな金額が動くので、日頃の感覚が全くあてにならない。気づいたときには大きく予算オーバーということになりかねない。
前提条件を常に意識すること。
あと、ローンの額を考えるときに、ボーナス払いを考えるかどうかを聞かれるけれど、基本的にボーナス払いは考えなくていいと思う。ただでさえややこしい家のローンの返済計画がさらにややこしくなるし、日本の会社もどんどんボーナスは減らして月給のほうに回そうという流れが出始めているので。
ファイナンシャルプランを受ける or ファイナンシャルプラン自分でする
上の予算の話と関連するけれど、SUUMOカウンターでの予算の試算は年収から計算する簡単なもの。要は考慮しているのは収入のみで支出や資産の部分は見ていない。特に支出は家族構成でだいぶ変わるだろうから、そのあたりの解像度を上げる必要がある。
自分の場合は紹介されたハウスメーカーの紹介でファイナンシャルプランをしてもらったけれど、向こうも家を売るのが仕事なので、どうしても楽観的な結果を出してくる印象だった。
なので以下のサイトを使って自分でファイナンシャルプランをした。
一度ファイナンシャルプランを受ければ入力項目の意味はだいたいわかるし、自分で色々な条件を試して見ることもできるのでセルフファイナンシャルプランニングはおすすめ。
SUUMOでも家づくりのカウンターとは別にファイナンシャルプランの相談窓口があるので、そちらでやっても良いかもしれない。ハウスメーカーで行うよりは中立的な結果になるだろう。
さらにハウスメーカーとも距離を置きたければ、ほけんの窓口とかでファイナンシャルプランを受けるという手もある。保険の売り込みをされそうだけど。
家とも保険とも距離を置いたアドバイスを受けたいと思うなら、独立系のファイナンシャルプランナーを探してみるのもいいかもしれない。自分は見つけられなかったけど。
いずれにせよ最後に決めるのは自分なので、きちんとファイナンシャルプランを理解して予算を設定し、家づくりを進めていくことが大切。
ハウスメーカーとの打ち合わせは体力勝負
最終的にSUUMOカウンターからは4社くらい紹介されるけれど、4社を並行して進めていくのはかなり辛い。その辛さはSUUMOカウンターでも予告されるが、実際やってみて本当に疲れた。
まず初回の打ち合わせだけで、だいたい1社3時間くらい。午前に1社、午後に1社のペースで、4社と会うには2日かかる。さらに営業心理としてお客さんを放したくはないので、色々と口実を見つけては先の予定を抑えてくる。結果、休みの日はずっとどこかしらのメーカーと会うことになり、十分に休めない日が続く。
だから早めの段階で取捨選択しておくことが必要。
身も蓋もないことを言うと、どこのメーカーでもできることはほぼ変わらないのではと思う。そりゃかなりのこだわりを持って家づくりをするなら別だけれど、それには当然ながらお金がかかるわけで。さらには、そういったこだわりの部分を引き出すには担当の営業さんのスキルが必要なわけで、もう営業さんとの相性で取捨選択をしていいのではないかと。
例外は分譲地を持っているようなメーカーで、そういう場合は家の話より先に土地の話を聞くのがいいかもしれない。各々のハウスメーカーが土地を紹介してくれるけれど、どこも情報源は一緒だから、同じような土地の紹介になる。それに対してメーカーの分譲地なら、そのメーカーでしか建てられないので大きな差別化ポイントになる。
紹介以外のところと契約してもリクルートポイントがもらえる
本題ではないのだけれど、驚いたところ。
SUUMOカウンターを利用するとハウスメーカーと契約した際に、リクルートポイントがもらえることになっているのだけれど、紹介されたところと契約しなくてももらえる。最初は信じられなかったけれど、アンケートの欄に紹介されたところ以外を書く欄がある。散髪代くらいのリクルートポイントがもらえる。
アンケートに答えてもらえる額としたら破格のポイントで、リクルートという会社の懐の深さというか、紹介の成功・失敗にかかわらずデータを集めるんだという執念のようなものを感じた。
まとめ
優秀な営業担当さんを紹介してもらえ、成約の有無にかかわらずリクルートポイントまでもらえるSUUMOカウンターは家づくりのとっかかりとして非常に良いサービスだと思う。