おすすめのマッチングアプリの特徴とコツ

何年か前にこんな記事を書いたくらいのマッチングアプリで惨敗していた人間なのですが、マッチングアプリを変更したらうまくいったのでここにご報告いたします。

www.subtle-blog.com

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本来なら、「うまくいきました」レポートを書いてアプリの運営に送ればいいのでしょうが、そうすることもできない事情がありまして。
というのも、そのアプリはもうサービス終了しているんですね。
普通のマッチングアプリとはちょっと違った特徴を持つサービスだったので、そのあたりの違いが良い方向に働いた気がするのですが…。 私の周りにも出会いを求める人間は一定数いて、私がいくつかマッチングアプリを使っていたことも知っているので、どのアプリがいいのか聞かれることがよくあります。終了したアプリなので、アプリ自体を薦めることはできませんが、アプリの特徴から何かヒントになることもあるのではないかと思って、この記事を書く次第です。

利用したアプリ

『Pairsエンゲージ』を利用しました。マッチングアプリで有名な『Pairs』の姉妹サービスです。「オンライン結婚相談所」と銘打ってあったはずなので、マッチングアプリとはちょっと違うような気もしますが、ネットで出会いを探すという広義の意味で捉えてください。
自分が利用したのは2021年の半年くらい。その半年で出会うことができました。当時はYoutubeやテレビで盛んに広告を流していていましたが、2022年秋にはサービスが終了しています。はじめて私が成果を出せたアプリなので良い印象を持っていましたが、運営からしたら利益の出ない事業だったのでしょう。お客の利益が会社の利益につながらないことはよくあるわけで、その典型例なのでしょうか。

engage.pairs.lv

Pairsエンゲージが他のアプリと違ったところ

『Pairsエンゲージ』の違いを並べていきます。

サービスを開始するまでの出す書類が多い

「オンライン結婚相談所」と名乗る通り、『Pairsエンゲージ』は婚活を主眼にしたサービスでした。
「婚活向け」といった売り文句のアプリはいくつもありますが、『Pairsエンゲージ』は本格的で、住民票や独身証明書、所得の証明書、卒業証明書といった公的な書類の提出を求められました。所得や卒業の証明書は必須ではなかった記憶がありますが、提出しないとプロフィールに所得や学歴を載せられなかったと思います。その他、例えば医師などの資格を持っているのであれば、その証明書も必要だったはず。
普通の対面型結婚相談所に登録しようとした場合に求められる書類と変わらないのではないかと思います。
独身証明書なるものの存在は『Pairsエンゲージ』で初めて知りました。住民票と違って本籍地での発行になります。本籍は遠方にあったので郵便で請求しましたが、田舎のせいかホームページを見ても、請求可能な書類の中に含まれておらず半信半疑。まあ、独身どころか、若者も少ない過疎地なので仕方がない。無事に証明書は届きましたが、普通のA4の切れ端に役場のハンコが押してあるだけのもので、あまり証明書然としていなかったのを覚えています。 卒業証明書は卒業した大学に請求。こちらは発行理由を書く欄があって、何と書けばいいものか迷いました。「マッチングアプリ登録のため」と書いて理解してもらえたでしょうか。

普通のマッチングアプリならアカウントさえ作ればサービスを開始できます。証明書を出すとしてもせいぜい免許証くらいで、本人確認程度の意味合いで、その人間が実在しているかどうかくらいの確認です。
それに比べて『Pairsエンゲージ』は住民票を発行したり、本籍地から独身証明書と取り寄せたり、大学に卒業証明書を発行してもらったり、普通のマッチングアプリに慣れているとびっくり、かつ、めんどくさいと思うくらいの手順を踏む必要があります。
サクッと始めたい場合にはデメリットですが、相手もそういっためんどくさい手順を潜り抜けてきた同志なので、安心感はありました。

女性側も利用料金が発生

よく見るマッチングアプリの料金は男性4,000円/月くらい、女性無料が多い印象ですが、『Parisエンゲージ』の場合は男性も女性も12,000円/月くらいの破格のお値段だったと思います。しかも最初は入会費12,000円がプラスされます。
マッチングアプリとしてみるとかなりお高め。結婚相談所としてみると、成婚費は取らないので割安といった説明だったと思いますが、成果が出るかわからないアプリにいきなり数万円を払うのはかなり勇気が必要だと思います。
価格の是非は別として、個人的には女性側にも費用がかかるというのは大事なことだと思います。真剣度もそうですが、出会い以外を目的とした業者の方が入り込むハードルが大きく上がるはずなので。

いいねの数が限られている

『Pairsエンゲージ』はいいねを送ることができる回数がかなり絞られていました。 正確な数は忘れましたが、3日に一度くらいコンシェルジュが選んだという数人のお相手に対して「いいね」かそれ以外かを回答する方式。なので月に20人くらいにしか「いいね」を送れません。 カジュアルなマッチングアプリは毎日10人くらい無料でいいねを送ることができる上に、毎月付与されるいいねもあり、さらに足りなかったら課金していいねを補充ができます。
それに比べたら『Pairsエンゲージ』は禁欲的なまでに球数が限られていました。いいねが限られていると博打のような射幸感はありませんが、人気アカウントに「いいね」が集中し、それ以外の人間はおこぼれにさえ預かれないという、自由資本主義の成れの果て、格差の象徴のような普通のマッチングアプリの状況を長年見ていた経験からすると、これくらい限られていたほうが普通の人間にとってはちょうど良かったと思います。

マッチングしたら会うかテレビ電話

「いいね」が限られているからといって、すべてに「いいね」することもできません。 なぜならマッチングしたら、直接カフェなどで会うか、テレビ電話をしなければならないからです。私のような人間が心配することではないですが、仮に全弾マッチングした日には、月に20人の初対面の方と各1時間程度お茶なりテレビ電話なりをしなければなりません。精神的な負荷は人によると思いますが、かなり時間を使うことになるので、むやみやたらと「いいね」を押すこともできません。マッチングしたら放っておくこともできず「コンシェルジュ」と呼ばれるかたから催促の連絡がきます。
普通のマッチングアプリであれば、マッチング後はチャットから始まりますが、『Pairsエンゲージ』の場合は上述の通り、1時間のお話から。その後、アンケートがあり、お互いにOKだったらチャットが解放されるという流れです。
チャットはできるけれどなかなか会うまでに至らないというのは普通のマッチングアプリのあるあるですが、『Pairsエンゲージ』はそういうことがありません。

Pairsエンゲージがサービスを終了した原因の邪推

ここまでみれば『Pairsエンゲージ』がサービスを終了したのは、ユーザーが参加するハードルの高さにあるのではないかと推測できます。
出さなければいけない書類が多かったり、女性側も料金が発生してしまったら、サービスを利用することをためらってしまって、ユーザー数は増えないでしょうし、他のアプリと違っていいねが足りなくなったら課金で補うということもできなかったので、ユーザーがお金を積むこともなかったのでしょう。入会料が高いとはいえ、それは事業としてかなり不利だと思います。

『Pairsエンゲージ』の経験から提案すること

サービスを利用するのにコストのかかるアプリを選ぶ

コストというのはお金であったり、色々な書類を用意する手間のことです。
コストは金額の多寡というよりは、男性も女性もお金が必要なアプリを使うのがいいと思います。書類は本人確認書類で十分だとは思いますが、「本人確認がなくても始められるアプリ」ではなく、「本人確認必須のアプリ」がいいと思います。
普通のマッチングアプリを利用していてストレスなのは、チャットをしている相手が実在している人物なのか、サクラや業者ではないのかと疑ってしまうことでした。本人確認が必須のアプリであれば実在性は保障できますし、利用にお金が必要であれば業者がアカウントを大量に生成して参加しているということもありません。サービス運営側がサクラアカウントを生成している可能性は消せませんが、多くのアプリが「サクラゼロ宣言」をしている中、そんなことをしていれば詐欺なので、その可能性は無視していいと思います。
男女平等にお金がかかって、書類も必要なサービスであれば、安心して利用できると思います。

いいねの数が少ない人を狙う=新規ユーザーを狙う

当たり前ですが、人間の脳のメモリには限りがあります。イギリスの人類学者ダンバーさんによると、人間が円滑に安定して維持できる関係は150人程度と言われています。
それに比べて、マッチングアプリでちょっといいなと思うアカウントのいいねの数をみてください。アプローチが数十人を越えるような「いいね」の数をもらっている人がザラではないでしょうか。自分だったら絶対に覚えられません。
100人越えるようないいねの数をもらっている人もいるはずです。人間の脳構造的に覚えるのは不可能だと思います。
そういった並以上の人にアタックをかけたところで成功確率はかなり低いと思います。 だって、くじ引きだったとしても1桁%の確率なのですから。
もちろん現実はくじ引きとは違います。そこにスペックなどの調整が入り、普通以下のスペックだったらは確率はさらに下がっていきますので、記憶にも残らないことでしょう。
ですから、「いいね」が少ない人を狙ったほうが絶対にいいです。
理想は「いいね」を送る回数が限られているアプリがいいですが、「いいね」を押す行為ともらう行為がユーザーの多幸感につながり、ひいては課金にもつながるこの業界で、そんなアプリはあるのでしょうか。
時間が経つほどに人気ユーザーにはいいねが集中していくことでしょうから、狙うべきは新規ユーザーだと思います。
本人確認が任意で、ユーザー登録が無料なアプリは新規ユーザーはホントに実在しているか怪しいものが大多数ですが、サービスを開始するのに書類や料金が必要なアプリであればそのあたりは保障されているはずなので、新規ユーザーにアタックするのがいいと思います。

マッチング1週間以内に直接会う

マッチングをすると、そこで1つの目的を達成した感じがしてしまって、1週間くらいはチャットでも、と思ってしまいますが、さっさと直接会ってしまったほうがいいです。
本当に良い人であれば、悠長にチャットをしている間にいいねが溜まっていき、チャットをしている人数が増え、あなたのことはやがて忘れられてしまいます。
相手の趣味を探ってからお互いに楽しめるデートスポットに誘おう、なんて考えてしまいますが、そんなこと考えずにとりあえずどこかのカフェに誘って直接会ったほうがいいです。
直接会うことでおたがいの人となりを知るというのも大切ですが、マッチングアプリで重要なのは、自分が実在する人物であること、サクラや業者ではないということを示すことだと思います。それはチャットではできません。直接会うができれば相手の記憶にも残りやすいです。私たちの脳は原始時代とそれほど変わらないので、目で見て、聞いたものを最優先にします。それを利用しましょう。

最後に

非モテが調子にのってこんあなんて載せてしまって恥ずかしい限りですが、誰かの助けになりましたら幸いです。 書いてて、いちばん確実なのは結婚相談所なのかもしれないという気もしてきましたが…。