庵野秀明による『仮面ライダー』のリブート作品。
ゴジラ、ヱヴァンゲリヲン、ウルトラマンによる「シン・シリーズ」の4作目。
『シン・ウルトラマン』がどうにも自分の中で受け入れられなかったので心配していたけれど、それほど悲惨なものではない。決して『シン・ゴジラ』よりおもしろいとは言えないけれど、昔の特撮ってこんな雰囲気だったぁ、と感じる作品。
泥臭さあり、残酷さあり。
その再現度のせいでPG-12になっているのは、昭和から時代も倫理も変わったということか。
『シン・ウルトラマン』で竹野内豊が出てきたときも驚いたけれど、今回はそれ以上に驚きのキャスティングが続々と。さらに驚くことに、同じ俳優にも関わらず、『シン・ウルトラマン』や『シン・ゴジラ』とは役名も、ともすれば雰囲気も違うこと。
マーベルだったら同じ俳優が出てくることは世界観の共有というファンサービスなのだけれど、ここまで来るとあだち充が自分の作品のキャラの顔が同じことを「劇団員としてみてください」自虐するように、逆説的にユニバースのつながりを声高に否定している気もする。