『ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪』4話までのレビュー


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4話まで見ました。が、どうにもどこに向かっているのかわからず、食傷気味。

全話見終わった感想はこちら。

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ロード・オブ・ザ・リングの時系列

感想の前に、映像化されたロード・オブ・ザ・リングシリーズで自分が理解している時系列はこんな感じ。

ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪

中つ国第二紀が舞台。
第二紀は冥王サウロンの主人だったモルゴスが倒されたところから始まる。 第二紀の中でサウロンは力をつけ、指輪を作る。『ロード・オブ・ザ・リング』のプロローグで描かれる最後の同盟との戦いでサウロンは敗れ、力の指輪を失い、第二紀も終了。
ドラマでここまで描かれるかはわからないけれど、最後の同盟との戦いが一番盛り上がりそうなエンディングではある。

ホビット

中つ国第三紀が舞台。
失われていた力の指輪がビルボ・バギンズによって発見される。

ロード・オブ・ザ・リング

中つ国第三紀の終わり。
フロド・バギンズを含む旅の仲間が力の指輪を捨てにいく。
滅びの山に力の指輪が投げ込まれ、サウロンが消滅したことで第三紀は終わりを告げる。

おもしろくない原因

『ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪』がおもしろくない原因ははっきりしている。
中つ国第二紀の序盤だから、まだサウロンという絶対悪がはっきりと姿を表していないというのが1つ。
あとは登場人物がやたらと多くて、目的も様々。『ロード・オブ・ザ・リング』も登場人物は多かったけれど、指輪を捨てるという目的は共通していて、それを邪魔するものは敵という王道的なわかりやすさがあった。
今のところこの『力の指輪』はガラドリエル、エルロンド&ドゥリン、ホビットとガンダルフ(?)、ドラマオリジナルキャラのエルフと人間の4つの物語が別々に動いているような状態で、中つ国第二紀アンソロジーといった様相。
これではストーリー的に乗りづらい。『ロード・オブ・ザ・リング』の登場人物の存在を楽しもうにも、キャラのイメージに違和感があって、シリーズファンとしても楽しみづらい。

制作費4.6億ドル…?

このシリーズは現状、5シーズンまで予定されているそうで、その制作費の総額は30億ドルと言われている。第1シーズンの8話だけでも4億6400万ドルが投じられているとのこと。
Wikiを開くと『ロード・オブ・ザ・リング』の3部作の制作費は2億8500万ドルとのことなので、第1シーズンだけでも3部作の1.5倍以上の制作費をかけていることになる。
ただ、観賞しているとそんな制作費の差にそぐわず、安っぽさをどこかに感じてしまう。演出のせいなのだろうか。変なタイミングで入るスローモーションとか。海で漂流するシーンは周りに何もなさ過ぎて、後ろにCG用のグリーンシートの気配を感じてしまった。

これから期待されること

『ゲーム・オブ・スローンズ』を初めて見たときに感じた『ロード・オブ・ザ・リング』っぽいなという印象を感じたけれど、同じように、この『力の指輪』に対して『ゲーム・オブ・スローンズ』ぽいなと思ってしまっている自分がいる。

つまりは『ロード・オブ・ザ・リング』>『ゲーム・オブ・スローンズ』>『力の指輪』。今のところは。
空から落ちてきた人はガンダルフなのか? ケレブリンボールはどのように力の指輪の製作に関わるのか? ドゥリンはバルログを目覚めさせてしまうのか? イシルはどのようにイシルドゥアとなるのか? などなど、サウロンが滅ぼされるまでに気になるイベントは多々あるので、巻き返しに期待。
5シーズンもあるなら、何とかなるでしょと思いつつ、5シーズンも続けられる勢いはあるのだろうかと心配。私の興味も続くのか。

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