ネスプレッソのヴァーチュオとオリジナルの違い | CMの解説を添えて

ネスプレッソというコーヒーメーカーをもう10年近く使っている。
最近、ジョージ・クルーニーを起用したCMを日本でも観るようになってきたものの、日頃使っている身としてもわかりにくい内容なので、ネスプレッソを買おうというときにいちばん迷うであろうヴァーチュオとオリジナルの違いを中心に書く。
ちなみによくわからんと言っているCMはこれ(たぶんそのうち消えるので消えていたらごめんなさい)。ジョージ・クルーニーを中心に豪華だなーと俳優の魅力は感じるけれど、製品の魅力はよくわからない。


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ネスプレッソとは

まずネスプレッソとは何か。
ネスプレッソはカプセル式のコーヒーメーカーである。
フィルターにコーヒー豆の粉を入れてお湯を落としていくドリップ式と違って、コーヒーの入ったアルミのカプセルを装置に入れれば、あとは自動で抽出してくれるので便利。お湯を沸かす手間も、お湯の量を調節する気遣いも、フィルタを捨てる作業も必要ないので楽。

カルディとかでお気に入りの豆なり配合なりを探すとか、ガラスの容器を取り扱う化学実験のようなカッコ良さをドリップ式では追求することができるが、カプセル式はそんなことはできない、というのが短所として考えられるが、朝の短い時間で日常使いするにはカプセル式で充分。

カプセルがどんなものであるかは、CMの10秒付近でジョージ・クルーニーが手の上に載せているのでわかる。 10本1組の細長い箱に入って送られてくる。なので箱に入れたまま管理しているジョージ・クルーニーは友達のジャン・デュジャルダンと飲もうとしたときに、残り1個しかないことに気づかなかったのだろう。
カプセルの購入は百貨店とかに入っている全国のブティックか、オンラインショップで可能。百貨店に行くのは敷居が高いので、私は普段、オンラインショップを使っている。

ややこしいことに、ネスプレッソと似たような名前でネスカフェ ドルチェグストというものがあるが、全くの別物。カプセルも違うので互換性はない。ネスプレッソにはコーヒーとせいぜいラテくらいしかできないのに対し、ドルチェグストは抹茶やティーのラインナップもあり製品もポップな色合い感じ。 本格派のネスプレッソ、ライトなドルチェグストという印象を持っている。

オリジナルとヴァーチュオ

話をネスプレッソに戻す。
ネスプレッソとドルチェグストのカプセルが違うという話をしたが、ネスプレッソの中にも大きく分けて2種類のカプセルが存在する。
それがオリジナルとヴァーチュオ。
この2つには互換性がなく、コーヒーメーカーも別々のものとなる。

オリジナルについて

ジョージ・クルーニーが使っているのがオリジナル。
円錐っぽい形のカプセル。 オリジナルという名前の通り、ネスプレッソが最初に販売していたのがこちら。
ルンゴ(110ml)までのサイズが抽出可能(お湯や牛乳を混ぜるアメリカーノやラテは無視)。 コンプレッサで抽出するので伝統的なエスプレッソが楽しめるという触れ込み。

ヴァーチュオについて

ジョージ・クルーニーの階下に住むカミーユ・コタンが使っているのがヴァーチュオ。CMの25秒付近。
半球状のカプセルで、オリジナルに比べると大きめ。
コーヒーメーカー自体もオリジナルに比べると大きい。 オリジナルがルンゴサイズ(110ml)までなのに対し、ヴァーチュオはマグサイズ(230ml)まで対応している。スタバでいうところのショートサイズ。
コンプレッサの空気圧で抽出するオリジナルと違って、ヴァーチュオはカプセルを回転させて遠心力で抽出する。なので正確にいうと「エスプレッソ」ではないらしい。
代わりに、カプセルを回転させるときにカプセルの円周にあるバーコードを読み取ることで、カプセルに応じた最適な抽出方法を実現しているという。

オリジナルからヴァーチュオに乗り換えた感想

私の場合は最初の数年でオリジナルを使い(当時はヴァーチュオが存在していなかった)、その後の買い替えでヴァーチュオに乗り換え、数年が経つ。

オリジナルとヴァーチュオで抽出方式が異なるので気になるのは味だけれど、あまり違いは感じなかった。オリジナルのほうがガツンとくる気もしたけど、そのうち慣れるし、日常使いするにはどっちでもいいのではと。

価格

次に価格。
1カプセルの価格はオリジナルのルンゴだとおよそ100円、ヴァーチュオのマグだと120円といったところ。でいっぱい当たりの値段はヴァーチュオのほうが高い。とはいえこの2つは量が異なる。
ルンゴは110ml、マグが230mlであることを考慮して、1ml当たりの価格とすると、オリジナルは0.9円/ml、ヴァーチュオは0.5円/mlといった感じヴァーチュオのほうがお得感はある。とはいえ、1mlあたりで議論したところで意味はないので、好みの問題ではと思う。
サイズ展開が豊富なのはヴァーチュオ。同じような量なら、オリジナルもヴァーチュオも大して価格差はない。

総評

ヴァーチュオのほうが新しい方式だし、最近のネスプレッソのラインナップを見ているとオリジナルからヴァーチュオのほうに軸足を移してきているように感じるので、エスプレッソにこだわりがなければヴァーチュオでいいと思う。