Fate/stay night Heaven's Feel III. spring song

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(C)TYPE-MOON・ufotable・FSNPC

はじめに

Fate/stay night の最終章。 当初、3月末に公開予定だった本作は、コロナの影響をモロに受け2度の公開延期を経た上で待望の公開。
Fateに限らず、春先から公開延期になっていた作品たちがようやく徐々に公開されてきて、私も半年ぶりくらいに映画館に赴いたわけですが、映画館の座席は1つ空け、入口では観客の体温測定、従業員はフェイスガードを装着したフル装備。Fateはチケット売り切れ状態だったけれど、コロナ以前に比べたら最高でも半分の数しか販売できないわけで、その上コストも上昇。
そんな状況でチケット代金はいつもの据え置きで映画館はやっていけるのでしょうか……
チケット料金を2倍にしたとて元通りの収益とはいかないような……

まぁ、そんなお節介じみた心配をしたところで、私にできるのはチケットを買い、楽しむことだけなので感想を。

※ネタバレあり

感想

迫力ある映像も、梶浦節の音楽も、中二病ちっくなキザな演出も文句なし。

とにかく絵が動く動く。
あまりに動き過ぎてどうやって動かしているかと首を傾げるほど。キャラと視点を独立して3次元的に動かすにはどんな絵を描けばいいのか、図画の素養のない私にはわからんのです。同じくufotableの『鬼滅の刃』でも同じようにダイナミックに動かしていたし。CGならできるんだろうけど、どうにもそんなCGじみた感じもしない。
クリエイターの技術なのか、エンジニアの技術なのか私には見分けられない私には、とにかくすんごいとしか言えない。
セイバーオルタ戦は特に迫力があり、日本ではお目にかかれないような大きな地下空洞の中で戦いが繰り広げられるわけですが、そんな巨大空間でもところ狭しと動きまわる。あんなに破壊したら空洞崩れない? これだけ動いたらもう外に飛び出してない? と思うくらいに。そんな小さな心配は、このシーンの迫力の前では無意味。

そしてストーリー。
情報過多なHFルートをよくまとめたなあと関心しきり。原作をやったことがあるけれど、あまりのテキスト量に流し読みしたところがあるのは否めないくらいなので…… 「世界を救うために自分を犠牲にする」UBWの士郎と、「一人の女の子を救うために世界を犠牲にすることを厭わない」HFの士郎の対比が感じられるところとか特にうまく取り出してきたなあと。

とまあ、ストーリーにも肯定的なのですが、一カ所エピローグで引っかかったのでそこのメモ書きを。

※これ以降、特にネタバレ

エピローグについて

HF後に士郎がいなくなり、桜と凜の二人で旅にでている姿が描かれるのですが、最後の最後にヒョイと士郎が家事を手伝っている。
桜と凜の放浪の旅の最後に、人間大の人形と、桜が抱える鳥かごの中の光が映されるので、察することはできるのですが、映画だけだとスッキリしない。
調べてみると、桜と凜が人形を見つける前に意味ありげにすれ違ったモブは蒼崎橙子という『空の境界』のキャラクターらしい。彼女の特技は人間と変わらぬ人形を作ること。
そして、イリヤのヘブンズフィールは魂を物質化する魔法。
桜の抱える鳥かごの中には死闘を終えた士郎の魂が入っていて、それを放浪の果てに見つけた蒼崎橙子の人形に入れて、士郎を蘇らせたということらしい。
……これはTYPE-MOON作品に精通していないとわからない。
原作では士郎の魂を人形にいれて復活させたとは言っているものの、蒼崎橙子の人形であるとは言われてない。ファンの間では蒼崎橙子だろうと言われていた推測が、この映画で確定したことになったわけで、最高のファンサービスなのだろうけど、もう少し説明が欲しかった……。

最後に

Fate/stay night の3つのルートがすべて映像化されたことになり、これで一段落。
同人サークルの作品が20年かけてここまで来たと考えると感慨深いですね。