Ghost of Tsushima | この元寇に神風は要らない

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【PS4】Ghost of Tsushima (ゴースト オブ ツシマ)

【PS4】Ghost of Tsushima (ゴースト オブ ツシマ)

  • 発売日: 2020/07/17
  • メディア: Video Game

あらすじ

文永の時代、日本を征服すべく元の大船団が対馬へ押し寄せた。
防戦のため、対馬の武士団は小茂田浜に集結し、対馬國の地頭である志村の指揮の下、元の軍勢と激突。しかし元の圧倒的んな戦力の前に武士団は全滅。大将である志村は囚われの身となる。
対馬の侍である境井仁も戦に加わっていたが、戦いの最中に重傷を負い倒れてしまう。数日の昏睡の後に目を覚ました彼が見たもの、元に蹂躙される対馬の姿。
武士道だけでは元に打ち勝つことができないと悟った仁は、その道に背いてでも民を守り対馬を取り戻す覚悟を固める。

感想

ストーリー良し、映像良し、アクション良しで言うことなし。

映像

まず映像の感想から。
検索すればたくさん画像が出てくるとおり、とてつもなく映像がきれい。
特に揺れ落ちる紅葉や視界を遮る靄といったパーティクルの表現が舞台である日本の世界観とマッチしていて美しい。『Horizon Zero Dawn』と同じような手触りだけど、あそこで描かれた西洋的な風景とはまた違う。
ススキは揺れ、松はうねった形状で佇む。曲線的な日本の風景を再現するのは難しかったことだろう。

【PS4】Horizon Zero Dawn Complete Edition PlayStation®Hits

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  • 発売日: 2019/06/27
  • メディア: Video Game

アクション

次にアクション。
このゲームの参考にしたのが黒澤映画や時代劇ということで、一撃必殺が基本。HPや攻撃力や防御力よりも攻撃のタイミングが重要という一風変わったゲーム性だけれど、日本刀で切られれば当たり所にかかわらずその場に倒れるのがお約束という時代劇の世界にマッチしている。
敵の攻撃をタイミング良くいなして反撃するのだれど、盾持ち、槍兵、弓兵などいろいろあって奥が深い。武士道なんてお構いなしの蒙古兵は、こちらの背中側からでも構わず斬りかかってくるので、囲まれるとただでは済まない。 蒙古側についた武士も敵として登場するのだけれど、心なしか彼らは一対一で勝負をしようとしてくる気がする。たいてい彼らと一緒にいる蒙古兵に背後から攻撃されるからあまり意味はないのだけれど。

ストーリー

オープンワールドゲームと言えば、良くも悪くもその自由度や雰囲気のごり押しで、ストーリーは二の次といったものが多いけれど、この『Ghost of Tsushima』はよく練られている。
人によって進行速度に違いの出てくるゲームに感情曲線はどうなんだ? と思いつつ作ったのが次の曲線。

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序盤のどん底から正攻法で勝てないと悟り、冥人の道を歩み始める境井仁。
葛藤しつつ、地頭である叔父を救出。蒙古の残虐性を目の当たりにして、冥人の道を選択した自分に間違いはなかったと思うも、今度は武士である叔父から処罰される。対馬を救う英雄であるにも関わらず。このあたりは『ダークナイト』風味。
第三幕である離の段は、蒙古よりも叔父との決別に焦点があたる。武士の誉れも大事だた、蒙古に滅ぼされてしまっては意味がない。既成の価値観に背を向ける父殺しの物語。
蒙古を追い返したと伝え聞く神風はこのゲームでは描かれないけれど、計算し尽くされたストーリーにそんなものは不要だろう。

このメインストーリーだけならまだしも、主要キャラと進めるサブストーリーもそれぞれ完成度が高い上、単発のサブクエストも1話完結型の時代劇のよう。

最後に

お使いゲームと揶揄されることも多いオープンワールドゲームにおいて、サブストーリーにまでこだわりを感じるものは珍しい。
サムライオープンワールドと侮ることなかれ。

【PS4】Ghost of Tsushima (ゴースト オブ ツシマ)

【PS4】Ghost of Tsushima (ゴースト オブ ツシマ)

  • 発売日: 2020/07/17
  • メディア: Video Game