感情曲線 | 『天気の子』『君の名は。』

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新海誠公開の感情曲線の衝撃

『天気の子』のブルーレイが発売ということで、新海監督から衝撃的なツイート。

感情曲線で分類すると物語は6つの型しかないと言われるほど重要視される感情曲線。けれど、絵コンテや台本が公開されることはあっても、なかなか見ることはない。
その存在を知ったのは小説のテキストデータを解析した『ベストセラーコード』を読んだときだったけれど、その中で紹介された「最強の小説」が肌に合わなかったこともあって、自分の中では都市伝説の類い。

www.subtle-blog.com

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本当に書いている人を初めて見て衝撃を受け、それを公開する新海監督の懐の深さにまた衝撃を受け、そのままの勢いで自分で書き写したのがこちら。
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天気の子

「完成した映画とは一部異なっています」
書き写した後に気になったのは、気になるのは実際の映画がどう変わっているか。
というわけで、Amazonプライムでレンタルをして(ブルーレイを購入していなかったので)、比較しながら書いたのがこちらの感情曲線。

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中盤、平泉成の警察登場シーンが追加されているのと、シーンの順番が変わっているくらい。山と谷の形が異なる部分はあるけれど、これは作り手の意図と受け手の受け取り方の違いの影響を否めない。感情曲線から省略しているシーンもあるだろう。
中盤で世界観の説明が入る展開はあまり見ない気がする。

君の名は。

『天気の子』の感情曲線を書くと、次に気になるのは『君の名は。』。
というわけで、再びAmazonプライムでレンタルをして(ブルーレイを持ってはいるがPCのほうが作業効率が良かったので)、書いたのが感情曲線がこちら。

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前半部分は新海監督が公開していたツイートがあったので、そちらを参考にした。

『天気の子』と比較すると小刻みな揺れは少なくて、長い周期の大きな波が数回ある印象。どちらがいいというわけではないけれど、波の周期が短いと目まぐるしくて観客がついていくのが難しいのではと思う。『天気の子』を初めて見たときに感じた唐突さはおそらくここが原因。

あと書いてみて気づいたのは『君の名は。』の糸守町消滅のミッドポイントがきちんと真ん中にあること。『天気の子』で同じような絶望の位置にある陽菜の消滅が割と後半のほうにあることを考えると基本に忠実で素直な構成。

感情曲線の6パターンに当てはめてみる

『君の名は。』で感情曲線の基本型に当てはまるように各パートを基準にして太字で線を引くと次のようになる。
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序盤・中盤は逆転の形。
終盤は失楽型。 そしてエンディングは成功型。逆転でもいいのかもしれないけど、彗星の話はCパートで終わっていると判断して線を切ってみる。

一方で『天気の子』。 f:id:subtleblog:20200531171716p:plain

逆転、失楽、失楽、感動といったところだろうか。
引いてみるとわかるけど、アップダウンが激しくて非常に線を引きづらい。
『天気の子』を観たときの戸惑いの原因がわかった気がする。

いや、「目の前の女の子を救う前に世界のこと心配するなよ」というメッセージは好きなんですが。

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  • 発売日: 2020/03/04
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