やはり俺の青春ラブコメは間違っている。14 | 間違い続きのハッピーエンド

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プロム編完結にして、シリーズ最終作。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (14) (ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (14) (ガガガ文庫)

比企ヶ谷八幡はプロムの開催に走り回る。
けれどそれは口実で、本当の目的は雪ノ下雪乃。奉仕部がなくなった後も彼女との関係を続けるために、比企ヶ谷八幡は走り回る。
学園祭の成功のために、自分を犠牲にしていたころからは格段の変化。ひねくれた自己犠牲からひねくれた自己実現へ。
それは成長の一種なのだろうけど、比企谷八幡がマトモな主人公に近づいてしまったようで、ちょっと淋しい。

物語の中心にあるのは、比企ヶ谷、雪ノ下、由比ヶ浜の関係性だけれど、これには既視感があって、『WHITE ALBUM 2』がどうしても脳裏にちらついてしまう。
わかりやすい愛情の由比ヶ浜ではなく、強く儚くめんどくさい雪ノ下を選んだところは違うけど、その選択の決定打がいまいちわかりにくい。
平塚先生の言葉にはなんとなくうなずけるけどね。なんとなく。

「共感と馴れ合いと好奇心と哀れみと尊敬と嫉妬と、それ以上の感情を一人の女の子に抱けたなら、それはきっと、好きってだけじゃ足りない」 p505

唯一無二の卑屈さで、恋愛フラグをへし折り続けてきた比企ヶ谷が、普通のラブコメ主人公に近づいてしまったようで、こちらも淋しい。

1作目から約9年。
主人公の間違いがいくつか正されたところでこのシリーズ終幕。
ちょっと淋しいところはあるけれど、きちんとエンディングを迎えられたということはハッピーエンドなのだろう。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (14) (ガガガ文庫)

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