利食いと損切りのテクニック | 損失は全体の2%まで

目的

日本人の生涯年収が下降トレンドにあり、しかもこれからの(今からの?)超少子高齢化社会を考えると、税金だって上がるはずで、このままマジメに働くだけでは可処分所得は減るいっぽう。
そんな状況から脱したいと思い、普通の生活を就職してからのこの数年、株取引に手をだしております。この国で若者が稼ぐにはもう、起業か金融に手を出すくらいしかないと思うのです。
もともとトントンの成績しかあげられていなかったのですが、今年はトランプさんの発言で株価が乱高下、それに伴い自分の資産が減っていくのを見て、利食いと損切りについてきちんと学ばなければいかんと思い立って、この本を手に取った次第。

利食いと損切りのテクニック (ウィザードブックシリーズ)

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感想

4,000円もする本だけあって、自分のような初心者が手を出してもスラスラ読めるようなものではない。「勢力指数」「力積システム」など、著者オリジナルの指数で語る場面も少なくない。このあたりは著者の前作『投資苑』を読んでおかないとわからない。
自分は読んだことがなかったので、著者の指数で語る場面についてはほぼ読み飛ばし、チャートをみながら、自分ならどうするかを考えるていどで終わってしまった。

それでもためになる部分は結構あって、わかりやすいのは「2%ルール」と「6%ルール」。

特に、口座資金の2%にあたる損失が2%以上になったらその銘柄は損切りという「2%ルール」は損切りだけじゃなく、自分のポジションを見直すのにも使えそう。
例えば、100万円の口座資金を1銘柄にフル投入して、2%の含み損しか許さないとなれば、すぐに損切りラインに引っかかる。それだったら50万と50万の2つの銘柄に分けて、それぞれ含み損は4%までとしたほうが現実的。
逆に10万ずつに分けて、10銘柄を20%の含み損まで許すとなると、リスクを改善の余地がありそう。

あとはトレードをするときのノートの書き方とかが参考になる。

この本を100%活かすには『投資苑』を読まないといけないと思うけど、6,000円か……。
読んだところで、著者のエルダーさんの指数を組み込んでるチャートってなかなかないし……。

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