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ニューエリート | オールドエリートな日本へ

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内容

「楽しんで仕事した者勝ち」の世界がやってくる。今の生き方をいつまで続ける気ですか?

ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち

ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち

感想

政府の働き方改革「人生100年時代」の下敷きになった『ライフ・シフト』の内容をマイルドにした感じ。これからの仕事の進め方といった内容をつけ足し。

一流の大学に入って、一流の企業に就職すれば、出世コースを進めたのが、これまでのエリート。オールドエリート。仕事に魅力を感じなくてもいい。ただ与えられた仕事をそつなくこなしていれば、それなりの地位が与えられていた。
けれどそんな時代も終わり、一流企業も安泰ではない現代。最近の日大を見ていると、企業どころか大学でさえ安泰ではなさそうだ。物事がダイナミックに動く現代で、これまでのエリートコースに固執して、やりたくもない仕事に精を出すことに意味はあるのだろうか?

と、内容としてはよくある話で、真新しさはない。

けれど、自分がこの本から感じたことが一つあって、それは、ポーランドで生まれて、ドイツ、オランダ、アメリカ、そして日本と渡り歩いてきた著者の、行間から溢れ出てくる日本に対する焦燥感。
世界では、ダイナミックに変化する社会に対応できるニューエリートも、その人材を活かす組織も生まれてきているのに、この日本では未だにオールドエリートな人材や組織が大多数で、世界から取り残されている。
基本的にはポジティブな内容なのに、日本に関しての文章になると暗い雰囲気が漂い始める。
いくつもの国を経験し、ニューエリートのトップランナーであるGoogleにも勤めた著者の感覚は、この国しか知らない人間がもっともらしく語る日本賛歌よりも、国際標準に近いものなのだろう。

内容よりも行間から、世界基準に照らしたときのこの国の問題を感じ取る。
そんな本です。

ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち

ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち

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