ジャンル-科学

『コード・ブレーカー』感想 | 生命の神秘を人類の道具に

人類が手に入れたゲノム編集技術について、クリスパー・キャス9とそれを開発して2020年にノーベル賞を受賞したジェニファー・ダウドナを中心に据えたドキュメンタリー。

『5000日後の世界』レビュー

ビジョナリーと称されるケヴィン・ケリーのインタビューと寄稿集。 次の「5000日後」に対して彼が抱くビジョンと、彼が未来を言い当ててきた方法について。

遺伝子 | 多様性と選択の問題

遺伝子‐親密なる人類史‐ 上 (ハヤカワ文庫NF)作者:シッダールタ ムカジー発売日: 2021/03/03メディア: Kindle版 デビュー作『がん‐4000年の歴史‐』でピューリッツァー賞を受賞したシッダールタ・ムカジーが遺伝子について語る。 がん‐4000年の歴史‐ 上 (ハヤ…

破滅の王 | 最強の生物兵器

あらすじ 1943年、日本軍に占領された上海。上海自然科学研究所 細菌学科の研究員として働く宮本のもとに、「キング」という暗号名の細菌兵器の情報がもたらされる。日本軍が開発したこの細菌には治療法が皆無。かといって治療法を開発してしまえば、それは…

ホモ・デウス | 人より出でし神はどこへ行くのか

概要 『サピエンス全史』著者が戦慄の未来を予言する。 『サピエンス全史』は私たちがどこからやってきたのか過去をを示した。一方で本書は私たちがどこへ向かうのか未来を描く。 人工知能や遺伝子工学といったテクノロジーで得た人類は、何を求め、どこへ向…

残酷すぎる成功法則 | 自己啓発の科学的まとめ本

自己啓発と聞くと、如実に嫌な顔をする人がいる。それは無理もない話で、これまでの自己啓発本の多くは科学的な証拠がなく、「こうすればうまくいきますよ、信じてください」というようなものが多かった。それではほとんど宗教と同じである。普通の人は宗教…

ドリーム|多様性は道徳ではなく功利である

遅ればせながらみてきました。 公開から1ヶ月以上経っているのに、映画館の小さなスクリーンは満員。さすがIMDBでもFilmarksでもYahoo!映画でも高レビューを獲得している作品。 ドリーム 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]出版社/メーカー: 20世紀フォックス・…

Googleアドセンスはアナログか

定期的に記事を書くようになったので、Googleアドセンスを導入しようとしているのだけれど、ステータスが「審査中」のまま変わらない。「審査には通常3日程度かかります」とあるけれど、3日はとうに過ぎた。気になったので色々調べてみた。 どうやら3日以上…

ベストセラーコード|アルゴリズムかく語りき

物語で人は動く。 適切な物語さえ与えれば、自己犠牲を厭わない英雄的な行動も、ホロコーストのような残虐な行為も、人間にはできてしまう。それほどに物語の力は強力なのだ。 その昔、何かを物語ることは神さまだけの特権だった。人間は神さまが語る物語を…