Subtle Blog

本や映画やドラマについての感想文

ジュラシック・ワールド/炎の王国 | 失われた世界を変える

あらすじ 前作の大惨事から3年。「ジュラシック・ワールド」は放棄され、イスラ・ヌブラル島は恐竜たちの楽園となった。しかし、島に火山噴火の危機が迫る。恐竜たちを救い出すのか、それとも自然に生死を委ねるのか。彼らの第二の ”創造主” である人間の選…

新・生産性立国論 | 途上国日本へ

内容 人口減少によって、今までの常識はすべて覆されます。人口激増が可能にした寛容な社会も、曖昧な制度も、日本的資本主義も、すべて根底から崩れ去ります。経済の常識も、企業と労働者の関係も、政治のあり方も、これまでとはまったく異なるものになるで…

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー | 萎みゆく大宇宙

あらすじ 銀河を駆ける伝説の運び屋ハン・ソロと、その相棒のチューバッカ、悪友ランド・カルリジアン、愛機ミレニアム・ファルコン号の出会いを描くアナザー・ストーリー。 ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー オリジナル・サウンドトラックアーティ…

プラネタリウムの外側 | どこまでも続く世界

あらすじ 一般的なコンピュータとは異なった動作原理を持つ、有機素子コンピュータ、IDA-XI。その内部では世界が構築され、会話シミュレーションが実行されていた。IDA-XIの中で構築された世界は、現実と何が違うのか。そもそもこの現実が、シミュレーション…

ニューエリート | オールドエリートな日本へ

内容 「楽しんで仕事した者勝ち」の世界がやってくる。今の生き方をいつまで続ける気ですか? ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち作者: ピョートル・フェリクス・グジバチ出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2018/02/23メデ…

13の理由 | このドラマの目的は視聴者を楽しませないこと

あらすじ ティーン・エイジャーのクレイ・ジェンセンの元に届いた7本のカセットテープ。そこには、2週間前に自殺した同級生、ハンナ・ベイカーの声が吹き込まれていた。ハンナは自らの声で、自殺をすることになった13の理由を語る。 13の理由 (シーズン2/サ…

グリフォンズ・ガーデン | 人工知能は胡蝶の夢を見るか?

あらすじ 東京の大学院で修士課程を終えたぼくは、就職のため、恋人の由美子とともに札幌の街を訪れた。勤務先の知能工学研究所《グリフォンズ・ガーデン》には、存在の公表されていないバイオ・コンピュータIDA-10があった。ぼくはそのコンピュータの中にひ…

火星に住むつもりかい? | 正義と平和は危ない言葉

あらすじ 「平和警察」によって取り締まれられる仙台。平和警察の管理下では、住人の監視と密告によって「危険人物」と見なされた者は、衆人環視の中で処刑される。そんな不条理渦巻く世界で窮地に陥った人々を救うのは「正義の味方」、ただ一人。平和警察と…

Detroit : Become Human | プレイヤーを試すチューリングテスト

あらすじ 2038年のデトロイト。人間と同様の外見と知性を備えたアンドロイドは、社会にとって不可欠な存在となっていた。一方で、職を奪われた人々による反アンドロイド感情が高まり、軋轢と緊張が社会には生じていた。そんな中、変異体と呼ばれる奇妙なアン…

オルタード・カーボン | 魂と権力の耐用年数

あらすじ 27世紀。人類は魂をデジタル化し、保存・転送する技術を獲得していた。 政府に反抗した罪で魂を幽閉をされていたタケシ・コヴァッチは、250年の時を経て釈放される。大富豪のバンクロフトが自らを殺害した犯人を突き止めるため、コヴァッチを解放し…

生きている会社、死んでいる会社 | これからの精神論

感想 精神論は好きじゃない。 楽して稼いだほうが偉いのは当たり前のことだと思う。 だから、効率性に焦点を当てた企業の利益率重視の動きや働き方改革が広まっていくのは、個人的にはありがたい。 けれど利益を重視することで、働き方を見直すことで、ぼく…

リズと青い鳥 | 私は彼女が羽ばたくための呪詛を吐く

あらすじ 『響け!ユーフォニアム』の北宇治高校吹奏楽部、第二楽章。 3年生になったオーボエ担当の鎧塚みぞれと傘木希美が最後に出るコンクールの自由曲は「リズと青い鳥」。童話をもとに作られた作られたこの曲には、オーボエとフルートが掛け合うソロがあ…

ブレイン・プログラミング | 成功したけりゃ手書きしろ

感想 この本から受けたメッセージは大きく分けて次の2つ。 成功したければ手書きすること 自分でコントロールできる範囲を明確にして、そのなかでの責任はすべて負うこと 自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング作者: アラン・ピーズ,バーバラ・…

エイリアニスト | 常人とサイコパスの垣根は——

あらすじ 19世紀のニューヨーク。階級の格差と警察の腐敗の進むこの街で、少年を標的にした連続殺人事件が発生する。精神病治療の研究に携わるクライズラー博士は、黎明期の精神医学を使って、連続殺人犯の正体の解明に挑む。 www.netflix.com エイリアニス…

多数決を疑う | 多数決を捨てるとき

感想 某国のリーダーの言動であったり、政治であったり、「なんでこんなことが?」と思うことが多い。そういう声が多数を占めたとき、政権交代や選挙が始まる。 けれど、国民から不評をかったリーダーたちも、もともとは選挙による「多数決」で選ばれた人た…

レディ・プレイヤー1 | 夢を持て。夢に溺れるな。

あらすじ 2045年。地球の人口の大半は仮想現実世界の<オアシス>に入り浸っていた。 <オアシス>では開発者であるジェームズ・ハリデーの遺志により、<オアシス>の所有権とハリデーの遺産を巡るゲームが開催されていた。主人公のウェイド・ワッツは勝者…

ロスト・イン・スペース | 人は変われる。ロボットだって——

あらすじ 2046年。ロビンソン一家は環境の悪化する地球を離れ、インターステラーの旅に出る。その途中、母船で事故が発生し、ロビンソン一家とその他の植民者たちは見知らぬ惑星に不時着する。 彼らは惑星から脱出することができるのか? 母船の事故の真相は…

地下鉄道 | 「自由」を求める我々はそれがどんなものであるかを知らない

あらすじ 舞台は19世紀、奴隷制度が根付くアメリカ南部。農園の奴隷であるコーラは、その劣悪な環境から逃亡することを決意する。農園を抜け出し、「地下鉄道」に乗って、奴隷制度のない北部を目指すコーラ。その先に待ち受ける「自由」とは。 地下鉄道作者:…

ティール組織 | 組織をもっとシンプルに

あらすじ 上下関係も、売上目標も、予算もない。 従来のアプローチの限界の限界を突破し、圧倒的な成果をあげる組織が世界中で現れている。膨大な事例研究から導かれた新たな手法の秘密とは。 (帯文より) ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型…

八月十五日に吹く風 | 人の心を忘れたとき

あらすじ 人命を軽んじ易々と玉砕するという野蛮な日本人観が戦時中のアメリカでは広まっていた。そんな日本人観が覆る決め手となった北の最果てキスカ島での救出劇。五千人の兵員を助けた戦史に残る大規模撤退作戦を描く物語。 八月十五日に吹く風 (講談社…

ナミヤ雑貨店の奇蹟 | 相談するとき答えはすでに決まっている

あらすじ 悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、悩み相談の手紙が届く。3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが——。 ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)作…

羊と鋼の森 | 成長とは自分の「正しさ」を貫くこと

あらすじ 本屋大賞受賞作の文庫化。 高校生の時の偶然の出会いで調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。ひたすら音と向き合い、人と向き合い、外村は調律の森へと深く分け入っていく。 羊と鋼の森 (文春文庫)作者: 宮下奈都出版社/メーカー…

これからの時代に文書を偽造するということ

ついに明るみに出た、森友関連の文書偽造問題。 NHKの街頭インタビューに答えていた70代男性の言葉が心に残っている。 「終戦直後は、証拠隠滅のために戦争の資料が各地で焼かれた。それと同じことをこの国はまだ続けているだなぁ」 失敗の本質―日本軍の組織…

夜空の呪いに色はない | 夜を経験せずに大人になれるのか

あらすじ 『階段島』シリーズ第五弾。 捨てられた人格が生活し、魔女が支配する「階段島」。その島にやってきた小学生の大地を現実に戻すべく、高校生の七草と真辺は奔走する。大地のような幼い少年が、自分の人格を捨てるなんてことがあってはならない、と…

未必のマクベス | 台本通りに進む人生なんて

あらすじ IT企業に勤める中井優一は、東南アジアを中心に交通系ICカードの販売に携わっていた。あるとき優一はマカオの娼婦から「あなたは、王として旅を続けなくてはならない」と予言めいた言葉を告げられる。やがて香港の子会社の代表取締役として出向を命…

シェイプ・オブ・ウォーター | 魚人に恋ができますか?

あらすじ 冷戦の時代。アメリカ政府の極秘研究所に清掃員として勤めるイライザは、極秘実験の一部を垣間見る。それをきっかけに彼女の生活は一変する。人間ではない不思議な生物との言葉を超えた愛。それを支える優しい隣人たちの助けを借りて、イライザと”…

グレイテスト・ショーマン | 歌と踊りの直球勝負

あらすじ 19世紀のアメリカ。会社を解雇されたP.T.バーナムは、オンリーワンの個性を持つ人たちを集めたショーを思いつく。型破りなショーに対する周囲の反発や、一時の成功で自分を見失いそうになりながらも、バーナムは幸せをつかみとる。 グレイテスト・…

失われゆく技術について

こんな雑記を書くのは、例にもよって本を読む時間も、映画を観る時間もないからなのですが(十年ぶりにやったモンスターハンターが思いのほかおもしろかったので仕方ない)。 最近、新聞などで見かける中小企業の事業継承問題。後継者がいない中小企業の事業…

スリー・ビルボード | 人は相反する感情を持つものだから

あらすじ アメリカ・ミズーリの田舎町に突然設置された3枚の看板。それは7ヶ月前に娘をレイプされ、殺された母親の痛烈な警察批判だった。3枚の看板をきっかけに田舎町の歯車が動き出す。 スリー・ビルボード 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]出版社/メーカー:…

地震や噴火の予知について思うこと

草津白根山が噴火したのは先週のこと。 地震や噴火で被害が出ると、気象庁が「想定外」と答えるのは、東日本大震災や御嶽山の噴火からお決まりの光景になっているわけですが、今回は全くケアしていなかった場所からの噴火ということで、いつもより「想定外」…