火星に住むつもりかい? | 正義と平和は危ない言葉

あらすじ 「平和警察」によって取り締まれられる仙台。平和警察の管理下では、住人の監視と密告によって「危険人物」と見なされた者は、衆人環視の中で処刑される。そんな不条理渦巻く世界で窮地に陥った人々を救うのは「正義の味方」、ただ一人。平和警察と…

Detroit : Become Human | プレイヤーを試すチューリングテスト

あらすじ 2038年のデトロイト。人間と同様の外見と知性を備えたアンドロイドは、社会にとって不可欠な存在となっていた。一方で、職を奪われた人々による反アンドロイド感情が高まり、軋轢と緊張が社会には生じていた。そんな中、変異体と呼ばれる奇妙なアン…

オルタード・カーボン | 魂と権力の耐用年数

あらすじ 27世紀。人類は魂をデジタル化し、保存・転送する技術を獲得していた。 政府に反抗した罪で魂を幽閉をされていたタケシ・コヴァッチは、250年の時を経て釈放される。大富豪のバンクロフトが自らを殺害した犯人を突き止めるため、コヴァッチを解放し…

生きている会社、死んでいる会社 | これからの精神論

感想 精神論は好きじゃない。 楽して稼いだほうが偉いのは当たり前のことだと思う。 だから、効率性に焦点を当てた企業の利益率重視の動きや働き方改革が広まっていくのは、個人的にはありがたい。 けれど利益を重視することで、働き方を見直すことで、ぼく…

リズと青い鳥 | 私は彼女が羽ばたくための呪詛を吐く

あらすじ 『響け!ユーフォニアム』の北宇治高校吹奏楽部、第二楽章。 3年生になったオーボエ担当の鎧塚みぞれと傘木希美が最後に出るコンクールの自由曲は「リズと青い鳥」。童話をもとに作られた作られたこの曲には、オーボエとフルートが掛け合うソロがあ…

ブレイン・プログラミング | 成功したけりゃ手書きしろ

感想 この本から受けたメッセージは大きく分けて次の2つ。 成功したければ手書きすること 自分でコントロールできる範囲を明確にして、そのなかでの責任はすべて負うこと 自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング作者: アラン・ピーズ,バーバラ・…

エイリアニスト | 常人とサイコパスの垣根は——

あらすじ 19世紀のニューヨーク。階級の格差と警察の腐敗の進むこの街で、少年を標的にした連続殺人事件が発生する。精神病治療の研究に携わるクライズラー博士は、黎明期の精神医学を使って、連続殺人犯の正体の解明に挑む。 www.netflix.com エイリアニス…

多数決を疑う | 多数決を捨てるとき

感想 某国のリーダーの言動であったり、政治であったり、「なんでこんなことが?」と思うことが多い。そういう声が多数を占めたとき、政権交代や選挙が始まる。 けれど、国民から不評をかったリーダーたちも、もともとは選挙による「多数決」で選ばれた人た…

レディ・プレイヤー1 | 夢を持て。夢に溺れるな。

あらすじ 2045年。地球の人口の大半は仮想現実世界の<オアシス>に入り浸っていた。 <オアシス>では開発者であるジェームズ・ハリデーの遺志により、<オアシス>の所有権とハリデーの遺産を巡るゲームが開催されていた。主人公のウェイド・ワッツは勝者…

ロスト・イン・スペース | 人は変われる。ロボットだって——

あらすじ 2046年。ロビンソン一家は環境の悪化する地球を離れ、インターステラーの旅に出る。その途中、母船で事故が発生し、ロビンソン一家とその他の植民者たちは見知らぬ惑星に不時着する。 彼らは惑星から脱出することができるのか? 母船の事故の真相は…